Maurice Vanderの傑作。ゴキゲンなピアノトリオを聴きたい時に…。オススメです。
【No.514】
・Maurice Vander, Kenny Clarke, Pierre Michelot:Jazz At The Blue Note (1961)
Maurice Vanderはフランスの有名なジャズピアニストで、ジャズピアノや欧州ジャズファンには知られた存在です。何作かCD化されていますが、私は残念ながらコレしか持っていません。これはパリのBlue NoteにおけるライヴアルバムでFontanaレーベルからリリースされていたもの。内容はスタンダード曲集です。2006年に日本盤でリイシュー。その日本盤ではモーリス・ヴァンデール・トリオとなっていますが、このアルバムでは、ドラムのKenny Clarkeがかなり前面に出ていて、聴き所の一つになっています(音量的にも大きいですね)。ドラムが好きな私にとっては嬉しい感じ。前面に出ているからといって、トリオとしてのバランスが崩れていることはなく、むしろ色んな表情が加わっていて、テンションが高く維持されている印象を受けますね。カッコいいです。冒頭の定番「Take The "A" Train」や「I'll Remember April」なんかは凄くグルーヴィーな仕上がりで気に入っています。もちろんKenny Clarkeだけが良いわけではなく、Maurice Vanderのピアノもノリがいいですし、欧州らしいシャレた感覚が素敵な雰囲気を生み出しています。選曲も好みなので、何回もリピートして聴いていますね。一般的には有名な作品ではないと思いますが、ピアノトリオの傑作でしょう。HMVで全曲
試聴できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。音もいいですしスタンダード曲集ですから、ジャズが初めての方にもオススメできる内容です。