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ゼロ戦。和製レアグルーヴとしてマニアには知られるグループ。久々に聴いてみました。
今日は趣を変えて、こんなのもあります的な紹介です。 【No.516】 ・Zerosen:Sunrise Anthology (2003) 日本のクロスオーバー/フュージョングループ。まずUKのクラブジャズシーンで話題になり、日本で注目されるようになったという、まさに灯台下暗しなグループです。自国の音楽の良さに気付かないのは、どこの国でも同じですね。近年は日本のレアグルーヴもかなりリイシューされるようになりましたが、こういった和製レアグルーヴが一般に注目されるようになったのは、90年代後半だったと思います(UKではもっと前ですね)。70年代の日本のクロスオーバー・フュージョンは海外でも評価が高いのですが、このグループは非常にマイナー(しかもレコードはオーディオチェック用として発売されたとか…)ですので、やはりUKのDJって凄いなと感じたことを憶えています。私がこのグループを知ったのは、有名な「Samurai Era」(1999)というコンピです。今考えると、このコンピは重要な作品だったと感じますね。いつか紹介したいと思ってますが現在は廃盤。ということで入手可能なゼロ戦を先に紹介しておきます。本作は、2枚のLPとリーダーである石田かつのり氏のソロLPからのベスト盤で13曲収録。オーディオ・チェック用とはいえ、音楽的に浅い感じはなく、リズム・サウンド・アレンジ全てにおいてよく練られています。フュージョンというよりは、クロスオーバーという表現がふさわしく、欧米の影響が濃いものの、やはりチョット違うクールさがあります。村上秀一、益田幹夫、Tan Tanなど参加メンバーも豪華。基本インストですが、Tan Tanのキュートなヴォーカルが入っている「Leaving Tonight」「Why He Never Knows」がいいアクセントになっています。特に後者は好きな曲ですね。もっと聴きたい感じがします。全体的にはタイトでボトムの効いたジャズファンク的なグルーヴ、カッコいいドラムが印象的。ミドルナンバーが多いせいか一聴すると派手さはありませんが、聴き所が多い作品だと思います。冒頭の「Sunrise」やアップテンポの「Scrumble」といった「Samurai Era」に収録されていた曲、Marvin Gaye「What's Going On」のジャジーでグルーヴィーなインストカバー、「Circuit」や「Son Of Pin Head」「Spanish Fly」「Cool Head」、George Bensonのカバー「Body Talk」、エレピがメロウな「Twilight」あたりも好きですね。基本マニア向けですがレアグルーヴ好きな人はチェックしてもいいかもしれません。ジャケはLP「Sunrise」のもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.10 20:42:21
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