Kenny Dorham。アフロ・キューバン・ジャズ。お気に入りの一枚。
【No.523】
・Kenny Dorham:Afro-Cuban (1955)
タイトルどおりアフロ・キューバン・ジャズの名盤であると共に、Kenny Dorham(tp)の代表作として知られる一枚。これもBlue Noteですね。昔から有名で、クラブジャズでも定番の一枚です(でした)。特に「Afrodisia」はキラー・チューン。Kenny Dorhamは初期Jazz Messengersの一員で、有名な「At The Cafe Bohemia」に参加しています。リーダー作である本作もJazz MessengersのメンバーであるHank Mobley(ts)、Horace Silver(p)、Art Blakey(ds)と共に作られており、悪いはずがないという感じ。特にCongaのCarlos"Patato"Valdesが参加したパーカッシヴな演奏が聴きものの「Afrodisia」から「Bsheer's Dream」までの4曲は、まさにタイトルどおりの内容で抜群の出来。後半の3曲はハード・バップですが、コチラもカッコいい内容。Art Blakeyも相変わらずグルーヴィーですしね。曲は大半がKenny Dorhamのオリジナルですが、メロディーが印象に残るものばかりで、どこか哀愁漂う感じが素晴らしいです。何かと「Afrodisia」が取りあげられることが多い作品なのですが、他も良い曲が揃っており、「Minor's Holiday」や「Basheer's Dream」は凄くカッコいいですし、「Lotus Flower」、「The Villa」、「Venita's Dance」も気に入っています。演奏も良く、ダンサブルな名盤ですね。HMV等で全曲
試聴可能ですので、未聴の方は是非聴いてみて下さい。CDではボーナストラックが2曲収録されてます。ジャズが好きなら、この辺は押さえておいて損はないと思います。