Nicola Conte。久々クラブジャズ。チョット前の定番ですが…。
【No.530】
・Nicola Conte:Other Directions (2004)
Nicola Conteはクラブジャズシーンでは有名なDJで、自身のアルバム以外にもリミックスなど幅広く活躍してますので、特に若い方は知っている人が殆どかと思います。私自身はNicola Conteのファンというわけではありませんが、このアルバムは気に入っている作品ですね。本作は2ndアルバムで、老舗Blue Noteから発売されたことでも話題になった作品。生音かつジャズ色が濃いのが個人的に嬉しいポイントです。この人がジャズマニアなのは有名ですが、それは本作を聴いても凄く伝わってきますね。特に50年代後半から60年代のハードバップとか、ビッグバンドジャズが好きなんだろうなと感じます。ブラジル音楽はモチロンですけどね。昔のジャズやブラジル音楽のイイとこどりと感じる人もいるかもしれませんが、どんな音楽でも過去の積み重ねの上に成り立っていると思いますし、全く気になりません。全体的にお洒落で少しラウンジっぽいNicola Conte色に染まっていて良い雰囲気。曲も粒揃い(オリジナルも良い出来)で、各パートのソロについても適度な長さですし、幅広い音楽ファンにウケそうな実に心地よい作品になっています。ヴォーカル入りのナンバーも良いアクセントになっていて、全体の構成も良いですね。HMV等で全曲
試聴可能。Nicola Conte自身はギターを担当してますが、あまり目立っていません。やはり、この人はプロデューサー・コンポーザーだなという気がします。私はジャズギターが好きですから、別のジャズギタリストをここに加えたら、どうだったかと時々想像してしまいますね(多分変わらないだろうな…)。イタリアの実力ミュージシャンを集めているようで、演奏も良いです。クラブジャズ系の作品では抜群の出来ですね。