Miles Davisのライヴ。有名な作品です。これはイチオシ。
【No.536】
・Miles Davis:Four & More (1964)
意外かもしれませんが、Miles Davisは初めての紹介です。現在に至るジャズというかポピュラー・ミュージックの歴史上、外せないアーティストの一人ですよね。名盤・傑作と呼ばれる作品は凄く多いんですが、ご存知のように時代によってMilesのスタイルは変化していますので、作品によって私の場合好き嫌いが結構分かれます。正直なところ、世間の評価と自分の好みが合わない作品も少なくないですね。レアグルーヴが日本で注目されていた頃(90年代)は、エレクトリック期以降のジャズロック・ファンク色が濃いものが頻繁に紹介されていたように思いますが、近年はそれ以前の作品をよく聴きます。特に今回紹介する作品は凄く気に入っている作品の一つで、名盤として知られる一枚。時期的には、Jazz Messengersに在籍していたWayne Shorterが加入する前の作品で、バックは当時まだ20代のHerbie Hancock(p)とRon Carter(b)、18歳のTony Williams(ds)の3人に加えGeorge Coleman(ts)という編成。この作品はバラード中心のアルバム「My Funny Valentine」と同日のライヴから、アップテンポのナンバーを集めたもので、終始アグレッシヴかつハイテンションな演奏が楽しめる名盤。冒頭の「So What」から音とグルーヴの洪水といった感じ。全体に若いメンバーの躍動感溢れる演奏が素晴らしく、特にTony Williamsのドラムが凄い切れ味で抜群に良いです。主役であるMilesもパワー全開で、本作での演奏は文句なしにカッコいいと思いますね。HMVで
試聴可能。この辺は、ジャズファンでなくても聴いてみることをオススメします。チェックして損はないと思いますよ。Miles入門としてもOKでしょう。