George Bensonの傑作ライヴ。イチオシです。久々にフュージョンを紹介。
【No.538】
・George Benson:Weekend In L.A. (1978)
邦題「メローなロスの週末」。メロウではなくメロー…。なんか笑ってしまうタイトルですが、George Bensonの傑作ライヴアルバムとして知られる作品です。George Bensonは過去定番の「Breezin'」【No.334】を紹介しています。この時期の作品はフュージョンにカテゴライズされてますので、少し抵抗のある人もいるかもしれませんが、若い人にも是非聴いて欲しいですね。ソウルフルなGeorge Bensonの歌(上手いです)入りの曲も多いですし、もちろんギターは抜群に上手い・カッコいい・気持いい。グルーヴィーな曲もありますし、アシッド・ジャズやレアグルーヴが好きな人をはじめ幅広い層にウケそうな気がしますね。この時期のGeorge Bensonは軽いイメージを持たれがちですが(それはそれでOKですけど)、一流ギタリストとしての一面とコンテンポラリーな面とのバランス感覚が抜群で素晴らしいと思います。バックを支えるメンバーは、Phil Upchurch(g)、Ronnie Foster(key)、Jorge Darto(p)、Harvay Mason(ds)、Raiph Macdonald(per)など、70年代のジャズファンク・フュージョンを支えてきた豪華なメンツ。冒頭の「Weekend In L.A.」から爽やかさ炸裂で、最後まで一気に聴かせてくれる楽しいアルバム。相変わらず歌とギターのユニゾンも心地よいです。ウェスに捧げた「We All Remember Wes」もオクターヴ奏法が最高。全体の構成もメリハリが効いてます。Harvey Masonのグルーヴィーなドラムもカッコいいですし、二人のキーボードもメロウでお気に入りです。代名詞的な「Breezin'」や「This Masquerade」が収録されていないのに、こんなに良いのですから、この時期のBensonの充実度は凄いですよね。HMVで全曲
試聴可能。輸入盤は
コチラ。買うならリマスターされている日本盤がいいと思います。HMVにはレビューがありませんが、間違いなく傑作です。本作の「Greatest Love Of All」はホイットニー・ヒューストンもカバーしてましたね。良い曲です。うっとうしい梅雨の時期には、こういう作品を聴いてみてはいかがでしょうか。ギターが気持ちいいですよ~。