Kenny Dorham。代表作の一つ。オススメなアルバムです。Blue Note連続アップ。
【No.540】
・Kenny Dorham:Una Mas (1963)
Kenny Dorhamは2回目の登場で、過去クラブジャズ定番としても有名な「Afro-Cuban」を紹介しています【No.523】。「Quiet Kenny」といった穏やかな作品も知られていますが、今回も前作と同様に熱い作品を紹介。同じくBlue Noteからのもので好きな作品です。他にもカッコいい作品がありますので、色々探してみることをオススメしますね。この人の曲や奏でる旋律は、どこかメロディアスで印象に残ります。コンポーザーとしての才能も素晴らしい。本作では、Miles Davisのグループに加入する前のHerbie Hancock(p)、Tony Williams(ds)が参加しています。Joe Henderson(ts)も本作が初レコーディングとのこと(今回調べるまで知らなかった…)。オリジナルLPは全3曲で全てDorhamのオリジナル。CDではボーナストラックとして1曲「If Ever I Would Leave You」が追加。曲は少ないですが、密度は濃いです。HMVで全曲
試聴可能。中でも冒頭のタイトル曲「Una Mas」は有名で、これはブラジリアンテイストのカッコいいナンバーです。15分以上あるんですが、そんな事は感じさせない演奏。クールなイメージが強いHerbieも、本作ではノリの良いピアノが印象に残りますね。続く「Straight Ahead」もアップテンポでグルーヴィーなナンバー。これもお気に入りの曲。Tony Williamsがカッコいいです。ラストの「Sao Paolo」もブラジリアンなテーマのメロディーがイイ感じ。ボーナストラックの「If Ever I Would Leave You」も素晴らしい内容で、こういうのがホントのボーナストラックかなと思います。Dorhamの曲ではありませんが、切なくてノスタルジックな雰囲気が魅力的。全体に彫りも深くて聴き飽きない内容。ブラジル音楽が程よく盛り込まれたグルーヴィーな本編+素敵なボーナストラックという素晴らしいCDになっています。Kenny Dorhamは他の作品についても紹介する予定。