Sarah Vaughanのライヴ。名盤かつコストパフォーマンスの高いCDです。
【No.544】
・Sarah Vaughan And Her Trio:Sarah Vaughan At Mister Kelly's (1957)
Sarah Vaughanについては、以前にClifford Brownとの共演盤を紹介しましたが【No.532】、今回はライヴアルバムを紹介。これも先の作品と同様にSarah Vaughanの代表作として知られていますが、ジャズヴォーカルのライヴアルバムとしても名盤とされています。シカゴにあるMister Kelly'sでのライヴで、凄く臨場感のあるアルバムになっているのが特長ですね。CDではオリジナルLPに収録されていた9曲に加え、11曲も追加されており、収録時間は73分という非常にオイシイ内容。しかも安く入手できる作品ですので、買いなアルバムだと思います。トリオのメンバーはJimmy Jones(p)、Roy Haynes(ds)、Richard Davis(b)で、ピアノとドラムは先の作品と同じ。息の合った演奏でSarah Vaughanを完璧にサポート。冒頭、アナウンス後に入るJimmy Jonesのピアノ(「September In The Rain」のイントロ)からカッコいいんですよね~。Sarah Vaughanのヴォーカルは、スキャット含めて相変わらず素晴らしいですが、スタジオ盤にはない魅力が感じられます(って当たり前か…)。オープンでリラックスした感じや、語りかけるような歌唱、客とのやりとり・MCにおけるチャーミングな一面など聴き所は多いですね。トリオという編成上、Sarah Vaughanが当然フィーチャーされてますから、彼女の歌を楽しみたい方にはオススメです。HMVで全曲
試聴可能。全体的には少し渋めで、しっとりとしていますが、明るく・聴き飽きない作品です。当時のジャズクラブの素敵な雰囲気(知らないけど…)を、まんまパッケージした感じですので、ジャズヴォーカルが好きな人は是非チェックしてみて下さい。こういうライヴ録音が残っていたことに感謝ですね。