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カテゴリ:Brazil・Latin
Tamba Trioの2ndアルバム。必聴盤といったところ。2ヶ月ぶりにブラジル音楽を紹介。
【No.546】 ・Tamba Trio:Avanco (1963) Tamba Trioは、ボサ・ノヴァやジャズボッサはもちろん、70年代のメロウな音楽性も含め、ブラジルを代表するグループ。私も大好きですので、本ブログでも傑作1st「Tamba Trio」【No.205】やメロウな「Tamba Trio」(通称:ブルー・タンバ)【No.409】、ピアニストであるLuiz Ecaの名盤「Piano E Cordas」【No.46】、CTIからリリースされたTamba 4としての作品「We And The Sea」【No.343】を紹介しています。その他、Edu Loboとの共演盤【No.310】もありましたね。ただTamba Trioとしての作品となると、メロウな70年代も好きですが、最も好きなのは1stから3rdの頃。素晴らしいコーラスワークとアレンジ、他のジャズボッサグループとは異なるクールで独特なサウンド・グルーヴなど好きな点は多いです。もう格が違う感じ。トリオとして最も輝いていたのは、この時代だと思います。前置きが長くなりましたが、2ndアルバムである本作は、1stの路線を継承しつつ、随所に新たな試みが聴ける作品です。アルバムタイトルは「前進」という意味ですが、そのとおりの内容だと思いますね。3rd「Tempo」もクラシックをはじめとする様々な音楽の要素を盛り込んだ素晴らしい作品ですが、今回は聴きやすい本作をセレクトしました。12曲収録で定番カバーが殆どです。特に本作は「Mas Que Nada」を収録していることで知られていますね。冒頭の定番「Garota De Ipanema」も先の曲と同様知られていますが、「Mania De Maria」「Sonho De Maria」「Moca Flor」(これは名演)といったこの時期を代表する曲や、ダンサブルな「So Danco Samba」「O Samba Da Minha Terra」がカッコよく聴き所だと思います。他にもTamba Trioならではの独特なコーラスワークが印象的な「Negro」「Rio」や美しいインスト「Tristeza De Nos Dois」も魅力的で好きですね。相変わらずLuiz Ecaのピアノは素晴らしいですし、Bebetoのフルートや時折挿入されるストリングスもイイ感じ。名盤です。98年に3rdとの2in1という形で日本で世界初CD化されており、私が持っているのもソレなんですが、現在も再販されており入手できます。HMVで全曲試聴可能。13曲目からが本作になってます。3rdにも「Nuvens」というクラシカルで美しい名曲や「Boranda」「Berimbau」といった定番カバーが収録されていますので、この2in1はブラジル音楽が好きならマストでしょう。1stも再販されており、コチラも傑作ですので、是非チェックしてみることをオススメします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.21 19:54:08
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