Dieter Reith。欧州ピアノトリオの傑作。
【No.554】
・Dieter Reith:A Happy Afternoon (1966)
ドイツのSABA(後のMPSレーベル)からリリースされたDieter Reithの代表作。この作品は、ジャズピアノファンだけでなく、クラブジャズでも知られる一枚ですね。内容だけでなく、この印象的な時計のジャケが有名で、本作は「時計のライス」と呼ばれてます。クラブジャズで注目されたのは「Wives And Lovers」で、これは何かのコンピ(忘れた…)に収録されていたと思います。アルバムにはお馴染みのスタンダードに加え、Reithのオリジナルが3曲収録されてます。ドイツらしく(?)サウンドは硬質な感じですが、スウィング感溢れる曲が多く、痛快な一枚に仕上がっています。よく聴いた作品ですね。Dieter Reithのピアノは良い意味でオーソドックスでバランスがよく、耳に心地よいですが、スタンダードのアレンジなどは他のピアニストとは一味違う新鮮さもあります。MPSの諸作品でお馴染みの職人ドラマーCharly Antoliniの参加もポイントで、トリオ作品のドラムとは思えないパワフルでグルーヴィーな演奏がカッコいいです。このドラムとPeter Witteのベースによるリズムセクションが本作の個性になっている気がします。HMVで全曲
試聴可能。「Wives And Lovers」は確かにカッコいいですが、グルーヴィーな「A Happy Afternoon」や他のスタンダードも良い出来だと思います。近年、ユニバーサル・ジャズ・ヨーロピアン・コレクションより安く再販されていますので、ピアノトリオが好きな方はチェックしてもいいかもしれません。同シリーズでは、SABAの人気作であるElsie Bianchi「The Sweetest Sound」【No.38】も再販されています。