Kenny Burrellを連続アップ。70年代の傑作アルバム。これも好きですね~。イチオシです。
【No.558】
・Kenny Burrell:'Round Midnight (1972)
Kenny Burrellは「Midnight Blue」【No.439】と「A Night At The Vanguard」【No.557】を紹介済み。今までは60年代に発表された作品を紹介してきましたが、今回紹介するのは70年代のもので、これも傑作として知られています。アルバムの雰囲気はかなり異なりますが、先の2作に劣らず好きな作品ですね。本作の特徴はRichard Wyandsのエレピ!でしょう。素敵なサウンドです。この辺が70年代らしいですよね。このエレピと哀愁漂うギターの絡みが最高に心地よいです。メロディーの美しい曲ばかり選ばれていますし、それに呼応するようにBurrellのギターソロもメロディアスで印象的です。エレピが好きな人も多いでしょうし、クラブジャズを経た若い世代含め幅広い層に受け入れられる作品だと個人的には確信しています。60年代のKenny Burrellを非常に好む人の中には、馴染めないという方もいるかもしれませんが、本作を支持する音楽ファンは多いでしょうね。収録曲では特にタイトル曲「'Round Midnight」の演奏が有名。この曲のみピアノがJoe Sample、ドラマーがPaul Humphrey(過去何回か登場)というメンツとなっています。モチロン他も良い出来で、冒頭の「A Streetcar Named Desire」から続く「Make Someone Happy」など好きな曲ばかり。ラストの「Blues In The Night」のみBurrellのソロ演奏になっています。HMVで全曲
試聴可能。こういう音楽は大音量で聴くことをオススメしますね。アルバムが放つゆらぎに包み込まれる感じがします。エレピとジャズギターが好きなら要チェックな一枚でしょう。