Bobby Cole。これは大好きな作品です。しびれますね。
【No.561】
・Bobby Cole:A Point Of View (1964)
Bobby Cole。この人は一般的には凄くマイナーなピアニスト・シンガーですが、クラブジャズが好きな人の間では比較的知られた存在です。私が本作を知ったのは今から7,8年前ぐらいで、確かクラブ系の雑誌だったと記憶しています。スモーキーで何となく只者ではないといった感じのジャケが印象に残っていて、P-Vineからリイシューされているのを知った際には即買いでした。本作はBobby Coleが自身のインディー・レーベルからリリースした唯一の作品(それ以前にもアルバムを一枚残していますが、そちらはCD化されておらず未聴)。全曲Bobby Coleのオリジナルで構成されてます。とにかくBobby Coleのブルージーかつソウルフルなヴォーカルが魅力的。ハスキーでイイ声してます。チープな表現ですが不良っぽくてダンディーな感じですね。ピアノもカッコいいですし、トリオ編成でグルーヴィーなジャズを聴かせてくれます。本作では特に「A Perfect Day」が有名でカッコいいのですが、冒頭の「Status Quo」もアップテンポのグルーヴィーなナンバーで最高です。また随所に入る女性ヴォーカルも良いアクセントになっていて、曲によってはスピリチュアルな雰囲気が漂っているのもイイ感じ。サンバやボッサテイストがあるのも嬉しいポイントですね。今聴いてもピッタリはまる内容で、オリジナルLPの12曲に関しては、どれも素晴らしい出来だと思います。CD化に際して須永辰緒氏が絶賛しているのも納得。HMVで全曲
試聴可能。CDでは90年代に録音された未発表曲が6曲追加されていますが、オリジナルLP収録のM1からM12の方が断然良いので、試聴する際はソチラをどうぞ。こういうマイナーな作品は、いつか廃盤になると思われますので、気に入った方は今のうちに買っておきましょう。