Esperanza Spalding。旧譜の紹介が続いたので今年発売された新譜をアップ。良いです。
【No.568】
・Esperanza Spalding:Esperanza (2008)
ジャケ(CDの裏もイイです)が印象的だったんで購入したもの。Esperanza Spaldingはそれなりに話題になっていると思いますので、聴いたことのある人が多いかと思います。バークリー音楽院出身の女性ジャズベーシスト・ヴォーカリストです。84年生まれということで、かなり若いんですが、作曲やプロデュースも彼女自身が手掛けており、その辺は流石といった感じ。ベース(ウッドベース)というのにも魅かれました。ベーシスト兼ヴォーカリストというと最近ではNicki Parrottもそうですが、Esperanza Spaldingの方がルックスも好みですし、音楽性が多様なところが良いですね。本作は2ndアルバム。ブラジリアンジャズ・クロスオーバー色が濃く、MiltonやBadenのカバー曲を含むことからもブラジル音楽の影響を受けているのは明らか。随所に今風なアレンジはみられますが、こういったブラジリアンテイストのジャズ・クロスオーバー・女性ジャズヴォーカルものでは王道と言えるサウンドだと思います。彼女の歌はソフトで爽やか、スキャットもカッコいいですし、ブラジリアンテイストの作風にピッタリですね。とはいえ、流石にベーシストだけあってベースの音量が少し大きいのも本作の特徴。その辺はプレイヤーとして譲れないんでしょう(笑)。彼女のベースはモチロンですが、ドラムも中々カッコよくグルーヴィー。個人的にはアルバム前半や後半の「Precious」あたりが気に入っています。HMVで全曲
試聴可能。Leo Genovese(p)のツボを押さえた演奏も好印象です。全体的に良い曲が多く、今年の新譜ではよく聴いた一枚ですね。幅広い層でウケそうな感じですので、未聴の方はチェックしてみることをオススメします。次作がどういった方向性になるのかが気になりますね。なお夏に発売された日本盤にはボーナストラックが追加されてます。