Tete Montoliu Trio。Steeple Chase時代の名盤。またも久々の更新になってしまいました。
【No.586】
・Tete Montoliu Trio:Catalonian Fire (1974)
盲目の名ジャズピアニストとして知られるTete Montoliu。一時期はまっていたピアニストです。過去「Tete A Tete」【No.347】を紹介済みですが、今回紹介する作品も、先の作品や「Tete!」(1974)と同様にSteeple Chase時代の傑作として知られています。Tete Montoliuは色んなレーベルから作品を出してますが、この時代が一番好きですね。トリオのメンバーは、3作品ともNiels-Henning Orsted Pedersen(b)、Albert Heath(ds)で、3人ともスリリングでエネルギッシュな演奏ですが、スタンダードが多いせいか比較的聴きやすい作品に仕上がっていると思います。本作は出身地であるカタロニアをタイトルに冠している作品でもあり、Teteの強い意気込みが感じられますね。内容も聴くたびに発見のある密度の濃いものです。Tete Montoliuは、この時代の欧州ピアニストの中ではスウィング感が抜群で、繊細な演奏もこなすヴァーサタイルなピアニストだと個人的に思います。全体に音数は多めなんで、その辺は好みが別れるところかもしれませんが…。アルバムはスタンダードと、Blossom Dearieで有名な「Sweet Georgia Fame」に、Teteのオリジナル「Blues For Perla」という構成。Teteのピアノだけでなく躍動感のあるリズムセクションもグルーヴィーでカッコいいです。聴いていて楽しい作品で、年に何回かは聴いていると思いますね。日本盤でも輸入盤でも入手可能です。