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  『ジュース飲みたいね・・・。放射線による低線量内部被曝の被害の真実・前編』
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放射線にやられると,侵入,
増殖し始めた菌の数に対抗できるだけ白血球が集まってこない。
体内に摂取した核分裂生成物からの低線量長時間放射によって,
免疫担当細胞が障害され,免疫機能の低下による致命的な疾病を起こす

低線量内部被曝の被害をこの国は認めています。
2008年5月30日大阪高等裁判所は
入市被爆者(原爆投下後に入市した被爆者及び遠距離被爆者,
即ち低線量放射性物質を体内に取り込んだ為に原爆症になった人達)を
低線量内部被曝による被爆者であると認める判決を出した。

これに対して国・厚生労働省が
この証拠があるために最高裁への上告を断念し,判決は確定しました。
大阪地裁,大阪高裁ともに,
「低線量放射線による被曝の影響に関する指摘」を
2冊の科学文献に求めています。

『死にいたる虚構 国家による低線量放射線の隠蔽』と
『放射線の衝撃 低線量放射線の人間への影響
(被曝者医療の手引き)』という本です。
裁判所はこれらの文献を「事実」であるとして引用しました。
現在福島第一原発から高濃度放射性物質が
全国各地に拡散され続け被曝を無理やりさせられている私達。
と同時に,これまでにもご紹介させて頂いた,
様々なデーターや記事などからも明白なように,
放射性物質により汚染されたものは,
汚染地域に閉じ込めなければならないにもかかわらず,
放射性汚染物を汚染地域以外のところに
拡散し続け様々なものを被曝させ続けている現状。

『死にいたる虚構』-国家による低線量放射線の隠蔽ーについて
 大阪高等裁判所が判決文に採用(本資料15-16頁)した
『死にいたる虚構-国家による低線量放射線の隠蔽-』
(アメリカのジェイ・M・グールド氏と
ベンジャミン・A・ゴルドマン氏の共著)は,
多くの被爆者を診察した医師として,
原爆症認定集団訴訟の法廷で証言されている
肥田舜太郎医師と斎藤紀医師が翻訳されたものです。

肥田医師は「訳者のことば」で
「この本から体内に摂取した核分裂生成物からの
低線量長時間放射によって免疫担当細胞が障害され
免疫機能の低下による致命的な疾病を起こす事を
学ぶ事ができた」と述べています。
この本の第1章から第6章迄が結論部分で,
第7章から第10章迄が事例研究とされています

「核実験や原発からのフォールアウト(放射性降下物)による
低線量放射線によって,過剰死が起きている」ことを明らかにした。 
低線量のフォールアウトによってもたらされている過剰死は,
主に乳幼児や免疫細胞を侵された人々や高齢者だったことを発見します。

その原因が解き明かされた結果,
1972年にカナダのペトカウ博士が実験によって明らかにした
“フリーラジカルによる免疫細胞の破壊”だったことを突き止めたのです。

大阪高裁は『死にいたる虚構』の第二章から,
フリーラジカルについて「低線量放射線による慢性的な被曝は,
ほんのわずかなフリーラジカルを作るだけであり,
これらのフリーラジカルは
血液細胞の細胞膜に非常に効率よく到達し透過する。
そして,非常に少量の放射線の吸収にも関わらず,
免疫系全体の統合性に障害を与えるが,
それとは対照的に,瞬間的で強い放射線被曝の場合は,
大量のフリーラジカルを生成し,
そのため互いにぶつかり合って,
無害な普通の酸素分子になってしまうため,
かえって細胞膜への障害は少ない」とまとめて
判決文に採用(本資料16頁)している。
このことが同書の
「付録(一)方法論の補遺」に述されているペトカウ理論です。 
国は,残留放射線のフォールアウトを非常に過小評価していた。

ベータ線やアルファ線を放出する放射能が
食物や呼吸とともに体の中に取り込まれて細胞の中に留まると,
細胞が至近距離から継続して放射線に直撃されることになる。
放射能が体外に排出されずに細胞の中に留まっている限り,
機関銃で弾丸を浴びせられることと同じである。

国が「微量な内部被曝による人体への影響は無視できる」
と言っていることは,
「機関銃で弾丸を浴び続けても,ヒトは死なない」と
言っているのと同じであって,まったく非科学的である。

日本政府は,私達国民に対しては
外部被曝・内部被曝の影響を無視し被曝させ続けながら,
原発の被曝労働,及び視察に行った政府関係者たちに対しては,
メディアを通じて皆様もご存知の様に,
フード付きの防護服,フィルター付マスク,手袋,長靴などで全身を覆い,
その繋ぎ目はテープで止めるという厳重な準備をし,
毛穴から絶対に放射能が入らないように防護対策をしている。
これは皮膚からの内部被曝を防せぐ為だが,
これが何を意味するかと言うと
国が内部被曝の恐ろしさをよく知っているという事である。

斎藤紀医師は,「訳者のことば」で,
「逃げることのできないフォールアウト(放射性降下物)は,
風に運ばれ落下し,食物連鎖はそれを静かに濃縮します」と警告しています。
第三章には,レイチェル・カーソンが警告した
「沈黙の春」がカリフォルニアの森で起きた事例が報告されている。

原爆の死の灰が原爆投下から60年以上経った今でも,
細胞の中で放射線を出し続けている様子を
長崎大学の七條和子助教らの研究グループが
世界で初めて確認した」ことが報じられました。
半減期2.4万年のプルトニウムから出ており
死の灰による内部被曝の恐ろしさを
映像によって明らかにしたものである

『死にいたる虚構』の第四章では,核実験だけではなく,
平和利用とされている原発事故のフォールアウトによっても,
「免疫系が破壊されると感染の危険が増し,
妊婦では胎児を異物として拒絶することになり,
結果として流産,未熟児,低体重児が増え,
乳幼児死亡率が劇的に増大する」と警告します。
放射線に安全なしきい値はなんてないのだ!!

チェルノブイリの惨事により免疫系が弱い乳幼児,
エイズ等の感染性疾患を持つ若者,
高齢者らが4万人も過剰死しました。
『死にいたる虚構』の著者,M・グールド氏は,
全米の原子炉から100マイル(約16km)以内の地域と,
原子炉のない地域とを比べて,
乳ガンの発生率に大きな違いがある事を発見した

肥田医師が同じように日本で調べたところ,
日本全土が160kmの円の中に入ってしまい
比較することができなかったとのこと。

地震国である日本に現在54基もの原発がある。
この小さな日本は,面積的に比べても
広大な土地に103基保有しているアメリカに対して
約11倍もの原発を抱えた原発・超過密国家。

わが国は地震列島である。
新潟県中越沖地震に襲われた柏崎刈羽原発,
福島第一原発の現状のように
常に地震の脅威に晒されているのが実情だ。

先般ようやく浜岡原発を止めた国だが,
それまでは国は静岡県御前崎の直下で
近い将来にマグニチュード8クラスの
巨大な東海地震が発生する可能性があると認めながら
その真上に浜岡原発を認可していた。

また,巨大な活断層・中央構造線上・周辺には川内原発,伊方原発。
笹波沖断層帯に志賀原発。敷地内に浦底断層のある敦賀原発。
野坂断層に美浜原発。大飯断層に大飯原発。
白木~丹生断層にもんじゅなどあり
今や巨大地震がどこで発生してもおかしくなく,
福島第一原発の状態を
これらの原発で再現させてしまったら
日本は確実に終わってしまう。

現在の東電や経済産業省や自民党,
国会議員・官僚・関与している地方自治体・関与している住民,
原発に私利私欲・ドプドプの原発大好きな原発推進家等々がいるが,
もはや原発その物には国民の生命を危機に晒し続けているという事実があり,
「安心・安全」と嘘を声を大にし言い続けているその言動は,
もはや犯罪行為でしかないという事である。

『死にいたる虚構 国家による低線量放射線の隠蔽』の著者らは,
統計学を駆使し他の多くの専門家や後援者の協力,
莫大な財政援助を受けて,これまで公に議論されたことのない
「核実験や原発からのフォールアウト(放射性降下物)による
低線量放射線によって,過剰死が起きている」事を明らかにしました

日本への原爆投下後からはじまった放射線についての多くの研究が
「高線量の放射線は人体に重大な影響を与えるが,
放射線量の少ないフォールアウトはほとんど害をもたらさない」としていました。

しかし,著者らは,
低線量のフォールアウトによってもたらされている過剰死は,
主に乳幼児や免疫細胞を侵された人々や高齢者だったことを発見します。

その原因が解き明かされた結果,
1972年にカナダのペトカウ博士が実験によって明らかにした
“フリーラジカルによる免疫細胞の破壊”だったことを突き止めたのです。

原爆被爆者の裁判とこの本を通して,
原爆の加害国アメリカと原爆の被害国日本が
「国益」のために「共謀」して,
世界に対して低線量放射線の影響について,
徹底的に否定し隠ぺいしてきたことが判ります。

この本は,核兵器であれ,原発であれ,
隠されていた「低線量放射線の危険性」について,
共通認識を持つために読んでいただきたい本です。とのこと。

 
参考資料
『死にいたる虚構 国家による低線量放射線の隠蔽』と
『放射線の衝撃 低線量放射線の人間への影響
(被曝者医療の手引き)』の
連絡先(許可済み) PKO法「雑則」を広める会
0422-51-7602,047-395-9727

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Last updated  2011.06.21 08:59:39
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