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おくればせながら「東京タワー」を見てきました．
母親の三回忌で帰郷して，この映画を見るということ自体「感涙のアリ地獄に嵌っていく行為」とおもうのだけど，
ほかに見たい映画も見当たらず，友人との待ち合わせには時間が余っていたので・・・

内容的には大体把握しているので，
フジテレビの同名作品とどのように変わっているのか？
カミさん絶賛の樹林さんとオダギリジョーのお芝居を見たいのと・・・

やっぱり泣きましたね．
でも，泣いたシーンが皆とは違う？
オカンが新幹線で上京し，ボクが東京駅で迎えるシーンで涙ボロボロ

うちの家庭，親父が家を建てたのが親父が４０過ぎの頃
祖母は健在でした．
一緒に暮らそうとしていたのでしょう？（当時高校２年の私はそういった事情は知りませんでしたが）
ところが，家を建てた１年後他界したのです．
私は受験のため上京していたので，親父が号泣したところを見ることはありませんでしたが，一緒に暮らす事ができなくなりました．
そして私，一緒に暮らすことを考える前に，母は他界しました．
あのシーン，　私自身が出来なかった事に対する悔しさもあったのかもしれません．
こんなところで，我が家の身の上話を告白しても読者は困るのだろうけど・・・・（笑）

新幹線の中での「オカン」の表情と，東京駅で再会した瞬間からの表情の違いが絶妙．

私以外の観客は，おじいさんとおばあさんが多く，
案の定，「無意識のうちに声を出してうなずく」とか「バックの中からなにやら取り出し，音を立てて食べる」とか，極めつけは「ジャラジャラと相当な音のするネックレスをかけてその音を出しながら映画鑑賞，途中でトイレに立ったときなどはパーカッションのウインドベルのような音を立てていました．
たいていの方が，オカンのなきがらを横にして仕事をするところで泣いておられました．

長崎ユナイテッドシネマ
帰郷したときはいつもここで映画を見るのだけど，昨日見たところは４番スクリーン
入り口に一番近いところ．
ほかのスクリーンではなかったのですが，場外の音がもれ聞こえてくる．
場内が熱くなり，映画の途中でのエアコン起動の音が，まるで電車が走り出すような音で聞こえる．
作品そのものが，音の少ない，音を厳選して使っている作品なので，余計に気になりました．

東京タワー特別展望台のシーン
ボクのセリフに救われた気がします．