テーマ:撮影現場での話(174)
カテゴリ:映画
上海の街での、ロケが始まっています。
もともと、香港人たちは同時録音の意識が無いので、どこでも撮影します。 「ダメならアフレコにしましょう」と簡単に言ってくる。 街のど真ん中の交差点の横でも、病室として撮影します。 私たち日本の録音部はたまった物ではありません。 ひっきりなしに鳴り続けるクラクション。 ブレーキの壊れかけた自転車の音。 トラックなどに至っては、ブレーキ音もけたたましいが排気音も凄まじい。 交差点で交通整理をするお巡りは、意味も無くホイッスルを吹き捲くっている。 上海や北京の中国人スタッフも慣れていないのか、意識が低いのか、テストや本番になってもしゃべっている。 スチールの女は本番中にシャッターを切ったので、録音部が吊るし上げたし・・・ だいたい、撮影カメラマンは日本人なのに同録の意識が低すぎる。 ロス在住なので外人感覚なのか? いくら手っ取り早く場所を探すにしても、窓の閉まらない交差点の真横の部屋を病室にするとか、 営業中のホテルのフロント脇のカフェで、同時録音が出来ると考えているのか? お金がない訳ではないのに「もったいなから、貸し切りにしませんでした」と 言ってしまう香港人ヒステリックプロデューサーにもあきれる。 さらに、本番が終わり「サウンドOKですか?」と片言の日本語聞いてくる。 「お前ら、耳は無いのか?」 俳優さん達も何度も同じ事をやらされて、かわいそう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2007 11:31:29 PM
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