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世界の主要都市では「抗体検査」が行われ始めている。
明らかになった事実は「感染者の数は、発表されている数の数倍なのではないか？」と言う事。

我が国では、PCR検査数を極力少なくして、感染者の数を減らしてきた。
分母の検査数が小さければ、当然、分子である感染者数も小さくなる。
厚生労働省が言う「クラスター感染を抑える事を第一に考えた」と言う話はわからないではないが、
「オリンピックの為、日本は安心ですよ」と言いたかっただけで、
感染者の数を減らすことしか考えてなかったのではないか？

つまり、検査をしたくても、国は検査をやってくれない。
よって感染と疑わしき人間が自由に街中を歩き回り、感染者を増やす事を黙認してきた。
タレントの黒沢さんのように
「体調が思わしくないから、自宅待機しよう」と考える常識ある人間は少数派で、
大半の人間は、体調が悪くても出社したり、出歩いてウィルスをばら撒いた。

お隣の国の韓国では、まず検査数を増やし、
感染者を特定し、国を挙げて囲んで行った。
その甲斐あって、今や収束の方向に向かっている。
台湾では、すぐに中国からの入国を禁止し、
ITを使って感染者の所在を示し、マスクを販売している場所を示し、
完全に収束した。

我が国は「今が一番大事」と数週間前から同じ事を言っているが、
ズルズルと対処が遅れ、収束が見えない。
感染者数は増え続け、
恐ろしいことに死者数は指数関数的に増えている。
これは明らかに「国がとった政策の失敗」であり、
1918年の「スペイン風邪」（国内で39万人死亡）の再来を危惧している。