成田空港での撮影
今日は「日本の玄関口」成田空港での撮影でした。今回の映画の中でも『別れのシーン」として重要なシーンです。 成田空港での「別れのシーン」として思い出すのは根岸吉太郎監督作品の『探偵物語」http://www.aii.co.jp/contents/eiga/movie_f/011_kd-tantei.html薬師丸ひろ子と松田優作のキスの2ショットからどんどん、どんどんカメラが引いていく。「ローマの休日」のラストのような思わせぶりな画作り。印象に残るラストシーンです。 しかし、「成田空港」制約多過ぎ!撮影に関係する人数は合計35人以内!(俳優さんにはお付きorマネージャーが付いているから、5人の俳優さんがいたらそれだけで10人、しかも一人に対して約2000円ぐらいの空港使用料がかかる)時間制限!撮影区域制限!(本当はボディチェックカウンターの近くまで見送り出来るのに、そのあたりは撮影不可なので、嘘をつく事になる)案内放送は止められない!人の排除も出来ない!(周りにギャラリーが溜まってくるし、ソレがまた人を呼びウルサくなる、あげくの果て携帯を取り出して写真を撮る奴が出てくる)そんな中で、別れのしっとりしたシーンの撮影が出来るか、ボケ!「テロ対策のため厳戒態勢で対応しておりますのでよろしく」だと~~?機材を乗せた車なんか窓の外から車内をのぞくだけで、ゲート素通りじゃないか~~~?画に映らないものは何とかなるかもしれないが、音はどうしようもない。放送、人声、カートを転がす音、空調、ハイヒールの音、etc, スタッフも「別れのシーンを撮影する」という意識が低すぎ!「世界でも有数の映画後進国」と呼ばれてもしょうがない。撮影に対して、たくさんの人の意識の改革を望みたい。