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テーマ:楽器について♪(3648)
カテゴリ:閑話
流行語大賞って、ベスト●●賞ぐらい選考基準があいまいな気がするんですけどね、私は。フォォ~は認めますけど、マイヤヒのマの字すら最近見かけません。
===================================== その日の放課後は、当然音楽室へ一直線。詳しく聞けば「ドラム担当」を探しているとか。おぉ!格好エェ!私にピッタンコなパート。普段は控え目な性格なんですけど、キメが必要な時にはスイッチが入りますからね(^_^)b 「ちょっと見よってな!」(そこで見ていてね!) K先輩の言葉で、見学開始。ロングヘアーが眩しいM先輩が髪を束ねながらドラムの前へ。一方K先輩はピアノ前にスタンバイ。「じゃ・・・」ドラムスティックのカウントから始まったジャジィなフレーズ。桂水割、完全に飲み込まれました。 ↓YAMAHAのロゴが眩しい黒のドラムでした↓ ◎YAMAHA ドラムセット SCN0F5 披露してもらう事数曲。 「桂君、どおかな?吹奏楽部入ってみる?ドラムやってみない?」 異論無く首がちぎれるほど縦に振りました。ドラムや吹奏楽部より、ロングヘアーの上級生と音楽室に渦巻くコロンの香りに誘われ、動機がものすごく不純ながら仮入部決定!! ( v ̄▽ ̄) イエーイ♪ 帰宅すると同時に報告。 「剣道辞めるで!吹奏楽部に入るけん」(父上、母上、私思うところ有りまして剣道と決別いたします。これからは吹奏楽部に活躍の場を移します) 「やり始めたモン辞めてどうするんや?どあほ」(初志貫徹しなさい) 「どあほで結構!ロングヘアーとコロンには勝てん」(お怒りお鎮めくださいませ・・・愚息の不義理と寛大な心でお許しを) ↓剣道具まで売ってますがな↓ 剣道防具(中学生・高校生・一般用)防具1組4mmミシン刺・ぐの目・額刺 若干もめたものの、翌日から【仮・吹奏楽部員】(^_^)b 放課後はスキップ踏んで音楽室へ!甘いコロンの香りがお出迎え。決定!バラ色の中学生活。文字通り、手取り足取りM先輩からのレッスン。ミス毎に飛んでくるスティックも愛のムチです。 そんなある日、ドラムの前でM先輩と談笑混じりの練習中突然ドアが開きます。 「練習中失礼します。ココに1年の桂が居りますでしょうか?」 剣道部2年の先輩が丁重にお迎えに来てくれました ヽ(゚∀゚ゞ)うそぉぉんっ! 中学なんて小学校と学区が同じですから当然顔見知り。 「仮吹奏楽部員、桂ならココですが "\( ̄^ ̄)゛ハイ!! 」 「・・・オマエ何しとん?」(君はここで何をしているのですか?) つい最近まで一緒に遊んでいたのに突然吹き始める【先輩風】。オマエの事じゃ、S井。(←意図的に敬称無し(-_-;)) 「見ての通りドラムですが!ドラマー水割になるべく剣の道には決別をいたしまして・・・」 「ボケボケゆーてないでさっさと入部届け出しに剣道部こんか」(寝言を言わずに早く剣道部に入りなさい) 「いや、あの、その・・・吹奏楽部員(^_^;)」 S井がM先輩に詰め寄ります。 「桂は吹奏楽部に入部届けを出したのですか?」 「う~ん、今のトコはまだ仮入部の状態ね(^_^)b でも本人ヤル気だし・・・」 言い終わらない間にS井が向き直り、 「桂・・・いや水割よ、頑張って一緒にレギュラー取ろう」 「へ???」 「仮入部は入部じゃない・・・君は今日から剣道部」 「嘘ぉぉぉ!!!!!!!!うそぉぉん ヽ(゚∀゚ゞ) うそぉぉん」 S井に同行した取り巻きが私の両脇をガッチリとホールド。 「それではお騒がせしましたm(_ _)m」 M先輩に一礼し、私を連行しろと合図。映画の拉致監禁シーンよろしく、瞬く間に音楽室から引きずり出された私。 「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!M先輩助けてぇぇぇぇぇぇぇ!」 恥も外聞もかなぐり捨て女性に助けを求めたものの、その声は調子外れのトランペットがかき消してくれました。遠ざかるM先輩、その姿が涙で滲んだ春の放課後。 バラ色の中学生活、と思われたのも束の間、イバラの中学生活へ暗転。さようならロングヘアー、さようなら甘いコロンの香りぃぃ~。<完> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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