旧譜でごめんねっ！～音楽は記憶の栞～

　今日は朝の予告どおり、バタバタしてしまいました・・・。

　また一人、近しい人が旅立ちました。去年先に逝ったオカンの伯母、９３歳でした。最近会ったのは３年ほど前で、痴呆が出始めた頃。私が誰かは解らなくなってました。私を見ては、しきりにオカンの名前を呼んでいましたからね。「痩せたんとちがうかぁ？」って(^_^;)　周囲は「オマエは髪が長いから紛らわしい」とか「オマエは色が青ッ白いから間違える」と言っていましたが、それだけじゃないんでしょうね、きっと。

　太平洋戦争の戦火が強まる中、親の薦めで結婚。夫婦と呼ばれる事実に馴染む間もなく夫は出兵。そして・・・戦死。遺骨はおろか、遺品すら満足に手元へ戻らなかったと聞きます。
　子供に恵まれることの無かった故人は、オカン兄妹を可愛がり、そして私達の世代も溺愛してくれました。
　不思議です。ご無沙汰ばかりでしたが、読経の中で次々に想い出が蘇ってきました。

　煙草のピースが好きで、ゆっくりゆっくり味わって吸っていましたっけ。らっきょうを漬けるのが上手でしたねぇ(^_^)　「水割ぃ、持って帰れ！」って、くれる量が多いんですよ。店開くんかい！！みたいなね(^_^;)　あぁ、そうそう高校野球が大好きでした。

「テレビ見てみなさい！オマエと歳の変わらんコ達が暑い中汗流して、頑張って野球しよる！・・・オマエは髪の毛伸ばして、ギター弾いて。ほんまに、もうっ」
「あぁ・・・(^_^;)　いや・・・みんな好きでやりよるけんな・・・(^_^;)　あははぁぁ」
「好きで、続けるんが一番や(^_^)b」

　もぉ、どないやの？（´。｀)

　後にも先にも、一回だけ渡してあげたお年玉。顔をクチャクチャにして、涙イッパイ浮かべて・・・。　

「水割が小遣いくれた、小遣いくれた」
　
　例えようのない顔して喜んでくれてましたっけ。

　何もしてあげられんかったけど、おばちゃん、ありがとね。
　そっち行ったら爺さんとケンのおっちゃんと、マサコのおばちゃんだけでなくて、オカンも居るで、知らんかったやろ？びっくりするわ(o_ _)ﾉ彡☆ﾜﾊﾊ!! ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ!　小遣いちょうだい言われるで、オカンに(o_ _)ﾉ彡☆ﾜﾊﾊ!! ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ!

　今年の夏の高校野球はみんなで賑やかに見られるやん、よかったね。まだそれまでには時間が有るみたいやから・・・ゆっくり、とりあえず、ゆっくり休んでよ。ね。