お大師様ありがとう
店内に置かれた小さなお大師様へ思いもよらず、お賽銭が入るようになった。お大師様は、今は亡き船井の爺さんが趣味で彫ったものだ。仏師に指導を仰いだ訳でもない。船井さん、もともと船大工さんだったと聞いていた。一人暮らしの作業場兼住居では、来る日も来る日も仏を彫っていた。時には心境の変化をきたしたのか、横座りの裸婦も彫っていた。裸婦だけには肌色を塗り乳首は、ご丁寧にピンク色にグラデーションを利かせてあった。時折訪ねると万年床の枕元に、裸婦が横たわっていた。実にユニークな船井爺さん、気が向いたらカレーを食べに来た。爺さんとは気が合う間柄であった。さて、このお賽銭の使い道、如何なものと皆で話し合った結果が、ユニセフへの基金と決定した。今日はその報告書を店内へ貼った。お大師様が船井の爺さんに見えた一日であった。ご感想はこちらユニセフはこちら