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カテゴリ:読んだ本・聴いた本
昨日、『World Without End』聞き終わりました。(半分くらいは、読みながら聞き)
今回は、前作『The Pillars of the Earth』の舞台となった中世イギリスの架空の町、Kingsbridgeの200年後の話。 AlienaやJack、Tomの子孫となる子どもたちが主人公です。 4人の子どもたちが、弓の試し打ちのために森へ行きます。 そこへ、ある騎士と追っ手が二人。 そのうちの二人が殺され、子どもたちは逃げ帰る。。。ここの成り行きに思わず、「あれには一体何書かれているのだろう?」と引き込まれました。 その後すぐ場面は10年後に変わり、成長した子どもたちの話になります。 そして時代背景に百年戦争とペストが絡み、何度か話がジャンプして30年後まで、4人はずっと互いに影響を与えながら、生きていきます。 最初は、「Pillarsの方が楽しかったかもー」と思っていたのですが、やっぱり聞くにつれ物語に入り込んでいき、甲乙つけがたいものがあります。最後はすっぽり中世に入った気分でした。 これまで、中世に対する私のイメージと言えば、暗い、刑罰が残酷、冬寒そう、食べ物なさそう ぐらいなものでしたが、この本を読み、いろいろな機械も作られ、商業、貿易も盛んで、中世の修道院は病院の役割もしていて、女の人たちも元気だったんだ~という印象に変わりました。そうそう、オックスフォード大学も もうありました。 この本の中で、何度かブリュージュが登場し、4年前に行った時の町並みを思い出しました。ブリュージュは、ちょうどこの時代に毛織物工業で栄えた町らしいのです。でも15世紀後半に運河が泥で埋まり、船の出入りが出来なくなって、産業革命の影響を受けることもなく、中世の面影をそのまま残すことになったそうです。 あの時、この本を読んでいれば、町並みもベギン会修道院の建物ももっと違った目で見ただろうと、今頃、悔しく思ってます。 「ベルギービール、美味しい」「ムール貝、美味しい」で帰って来たので・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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