陸行水行。其の5
んで、ついに萩をめざす。 おう! ワシちゃ龍馬ぜよ。 龍馬を名乗りながら、まだ長州に行ったことんないワシ。 そりゃあんまりちゅうんで、旅程二日目に萩にむかった。 瀬戸内海の山陽、日本海の山陰。二つの海に面す山口ぜ。 山道ひたすら北上。日本海生まれのワシ嬉しい気もする。 ついに到着。幕末の志士を輩出した『松下村塾』がこれ。 ま、小せえ。だが、吉田松陰のもと多くの若者が燃えた。 かつて中国二百万石の毛利。関ヶ原で敗れて三十万石に。 さらに山陽道から追わるるごとく山陰は萩に城を構える。 そりゃそうと、萩の名品といや言わずと知れた萩焼ぜよ。 ちょうど萩焼まつりが開催されとる会場に向かうことに。 だんだんデジカメ残り枚数が少なくなってきたやないか。 で、ケチケチした撮影になる。単なるスナップしかない。 その分。作陶しとるワシ。会場の体育館をくまなく歩く。 ま、陶器まつりちゃどこであれ、若手職人のものが多い。 さて山口。最後のハイライトは長門。『柳井なでしこ』の 友人『ヨシ』しゃんのおるとこ。で、彼と合流したがよ。 ところが、一大事。時間は午後三時。この日の泊まりは 広島。なんせ、いきあたりばったりの旅程やで滅茶苦茶。 わずか1時間たらずやったが、実に雄大な景色やないか。 地平線が大きな円弧を描く。嗚呼、懐かしの日本海の色。 ちゅうて金沢は加賀平野にあるんで砂浜が続く海原やが 長門は絶壁が日本海に臨む。本格派の映像なら→『ヨシ』 なんとも慌ただしく『ヨシ』から土産のワカメいただき 広島は宮島近くの宮浜温泉に向かうことに。大移動やき。 てなことで午後七時。無事に旅館に到着。まる二日間も 付き合ってくれた→『柳井なでしこ』感謝・感激・雨・霰。 慌ただしく長門案内してくれた『ヨシ』ワシ、感涙した。 きっかけは、ブログで知り合っただけなんやぜ。あーん。 こんから山口に足を向けて寝ることでけんと思とるワシ。