カテゴリ:勉強・研修
5月12日(月) 福岡で グラスとワインの相性診断 というセミナーがあり、行ってきました。
講師は、リーデルジャパン(株)シニアワイングラス・エデュケーターの庄司大輔さんです。 シニアワイングラス・エデュケーターなんて資格があるなんて知りませんでした。 庄司さんはソムリエの資格もお持ちで、明るくて親しみやすく、素敵な方でした。 (こんな方にワインを勧めていただいたら、楽しいだろうなぁ。。。なんて思いながら講演を聴いていました) ちなみに、リーデルとはワイングラスの会社です。 この日は、リーデル社がこだわる、個々のワインの良さを一番引き出すことのできるグラスについて、実際に飲み比べてみながら講演が行われました。 リーデルのワイングラスには、それぞれワインの種類の名前がついています。 今回は、ソービニヨン・ブラン(フレッシュで辛口ワインのためのグラス)、モンラッシェ(熟成した複雑な白ワインのためのグラス)、ブルゴーニュ(香りがよい酸味の強い赤ワインのためのグラス)、ボルドー(フルボディの複雑な香りのしっかりした赤ワインのためのグラス)の、4種のグラスで飲み比べてみました。 (1)ソービニヨン・ブラン ・縦長で口がすぼまったグラス。 ・香りをしっかりキャッチできる。 ・このワインは、顔を上げないと中のワインが飲めないようになっている→舌先が上がる→はじめに舌先で味を感じる ・グラスの口径が小さいので、口もすぼめて「う」の口で飲むようになる→直線的にのどに入る(舌の上で横に広がらない)→酸味を必要以上に感じにくくなる ・果実実にスポットを当てたワインに最適。 (2)モンラッシェ(シャルドネ) ・口径が広いので口も「え」か「い」のような形になる→口の中でふくらみ、ゆっくりとワインが流れ、下の後ろの広い部分で味を感じる ・樽の苦みを直接感じることなく、酸のクッションも入れながら喉に入っていく。 ・アルコール度数が高いワインにも向く。 ・樽香の強いワイン・熟成香を伴ったワインに最適。 (3)ブルゴーニュ ・モンラッシェのグラスと同じ型を使っているが、2センチ長い。 ・空気との接触面積は広く、香りをよく感じるようにするためグラスの口はすぼまっている。 ・ワインは舌先に先に感じ、一度舌にとどまってすっと喉に入るような形になっている。 ・一度に口に入る量が少ない。 (4)ボルドー ・このグラスは、飲むときに舌先が下がるような形になっている。 ・舌の中央に入り、一度そこにとどまってじわっとワインが横に広がる。 ・タンニンを柔らかく感じ取れる。 ・フルボディのしっかりしたキャラクターを楽しめるグラス。 実際に、4種類のワインを他のグラスに移し替えて飲んでみました。 香りが飛んだり、イガイガが目だったり… さすが、リーデルのこだわりってすごいと思いました。 しかし、舌先で感じる感覚や舌の奥で感じる味などに科学的な根拠があるわけではなく、いろんな形のグラスにワインを注ぎ、たくさんの人が飲んでみて一番いいグラスを決めるのだとか。 アナログですね。。。でも、そこにこだわりを感じます。 グラスの中のワインを全部違うグラスに移し替えても、グラスにはいいワインの香りが残っています。 これもリーデルのクリスタルガラスの特徴だということでした。 とにかく、グラスのちょっとした違いで、こんなにも味わいが違うなんて驚きました。 庄司さんの話だと、玉露タイプのペットボトルのお茶はモンラッシェグラス、発泡酒はソービニオン・ブラングラス、エビスビールはボルドーグラスで飲むのがお勧めだとか。 いやぁ、楽しいお勉強でした。 いいワインを、そのおいしさを最高に引き出すグラスで飲んだんですから 上の4脚のグラスはお持ち帰りしました。 早速、今日にでも お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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