神話の国・宮崎

2008年11月23日

(4)

テーマ：九州　旅と食(1336)

カテゴリ：宮崎

11月9日、生井俊氏とタルイタケシ氏を乗せて、宮崎県に関する知識のないまま、
観光案内を決行しようとする無謀な私たち夫婦・・・。

堀切峠から、更に日南海岸を南下していき、たどり着いたところは鵜戸神宮です。

雨降りの中、生井俊氏とタルイタケシ氏。

鵜戸神宮は、日本最古の天皇・神武天皇のお父さんが生まれた場所なのだそうです。

もちろん、この日は知りませんでしたが・・・

ここに伝わる神話を、鵜戸神宮のHPから拝借いたしましたのでご覧ください↓

浦島太郎と鶴の恩返しを混ぜたようなお話で、面白いですよ。

　高天原(たかまがはら・天上の事)から葦原の中つ国(日向の高千穂)に初めてやってきた、
最初の神、迩迩芸名(ニニゲイメイではなく、ににぎのみこと)。
　地上で出会った日向一の美女・木花佐久夜姫(このはなさくやひめ)と結婚し、
3人の子どもができました。
　一番上の兄は海で魚をとるのが上手な海幸彦、末の弟は山で獣をとるのが得意な山幸彦です。

　ある日、弟の山幸彦は
「たまには仕事を交代してみたい。どうか、道具を交換してくれませんか」
と兄の海幸彦にたのんで、1日漁師になってみました。
　ところが、魚釣りになれていない山幸彦は、
兄が宝としていた釣り針を魚に取られてなくしてしまいました。

　海幸彦は大変怒りました。
　山幸彦は、自分の剣で1000本の釣り針を作って持って行き、謝りますが、
あの釣り針でないとダメだと、どうしても許してくれませんでした。

　途方に暮れた山幸彦が泣きながら海辺を歩いていると、
塩椎神（しおつちのかみ）という老人がわけを聞いてきて、
「それならば、海の神である綿津見大神(わたつみのおおみかみ)の宮殿へ行きなさい。
きっと良いようになさるでしょう。」
と教え、小さな船を作って乗せてくれました。

　潮の流れに乗って立派な海の宮殿にたどり着いた山幸彦は、
葦原中つ国の世継の御子として大変歓迎され、綿津見大神の娘・豊玉姫と結婚し、
3年間、海の宮殿で楽しく暮らしていました。

　やがて、探していた兄の釣り針が鯛のノドから見つかり、山幸彦は海幸彦にそれを返すために、
地上に帰る事にしました。

　潮の満ち引きを自由にできる塩盈珠(しおみつたま)、塩乾珠(しおふるたま)という二つの玉を
綿津見大神からもらって、日向の青島へ帰りました。
(塩盈珠と塩乾珠は、今は鹿児島神宮にあるそうです)

　一方、海の宮殿に残っていた豊玉姫は、山幸彦の赤ちゃんがもうすぐ生まれるので
地上にやってきました。
　そこで、山幸彦は大急ぎで海辺の洞窟に赤ちゃんを産むための産屋を建てはじめました。
　しかし、屋根に鵜の羽を十分にふき終わる前に生まれそうになり、未完成のまま産屋に
入る事になりました。

　その時、豊玉姫は山幸彦に
「赤ちゃんを産む時は自分の国の姿になるものです。
ですから、決して産屋の中は見ないでください。」といいました。

　しかし、それを聞いた山幸彦はかえって見たくなり、中をのぞいてしまいました。
すると、なんと豊玉姫は大きなワニの姿になって赤ちゃんを産んでいました！
　山幸彦はびっくりして逃げ出し、見られたことを嘆いた豊玉姫は
生まれたばかりの赤ちゃんを残して海へ帰ってしまいました。

　産屋の屋根に鵜の羽をふき終わる前に生まれたこの赤ちゃんは
鵜葺草合不命(うかやふきあへずのみこと)と名づけられ、洞窟の岩から滴り落ちる清水を
乳がわりにして育ちました。これがおちち岩と呼ばれています。

　産屋の後に建てられたのが鵜戸神宮です。
　鵜葺草合不命はやがて豊玉姫の妹である玉依姫(たまよりひめ)と結婚し、
４人の子どもが生まれました。
そのうちの一番下の弟が、神倭伊波礼毘古命(かむやまといはれひこのみこと)。
のちの、日本初代天皇・神武天皇であると伝えられています。

　

こんなお話です。

うぅぅ～ん、こう言うお話を聞いて上で鵜戸神宮に行って、
おちち岩を見るとまた違ったんでしょうね・・・残念でした・・・

鵜戸神宮は、この日、風が強く小雨が降り、とても寒かったので・・・

波も普段より厳しく見えました

鵜戸神宮では運玉というのを売っていて（５個で１００円）、
この岩の穴に入ったらいい事があるそうです。

男性は左手で、女性は右手で投げます。

生井俊氏、２投目でみごと入りました！！

ちなみにこの運玉、地域の小・中学生が作るんだとか。
１個５円くらいで、その収益は学校の行事などに使われていたそうです(友人談)。

この穴に入った運玉は、きれいなお守り袋に入れて５００円で売っていました！
究極のリサイクルです！！