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カテゴリ:中国ですから
昨日、中国製品についてのブログをしました。反響が少し大きかったので、このタイトルでまた今日も書いてみようと思います。
私が香港の百貨店で外商をしている約10年前ぐらいの事です。 日系の玩具メーカーに営業に行きました。私が駐在員時代に日本の要求でぬいぐるみを作ることがとても難しかった話をしている中で。 私:「日本向けは完成度、品質が難しくて苦労されるでしょ?」と質問。 客:「日本は簡単です。例えばね”色は綺麗に色落ちは絶対に駄目”というリクエストがあったらどんな手段を使っても概ねOKなんですよ。でもヨーロッパは難しい。″色の違いは多少は認める。そして色落ちも構わないが、色落ちのその成分が有害か否か。無害であってもその成分を出せ”って言われるんですよ。面倒だし、時間はかかるし。。。」 「こんな事で、日本はいつか大変な事になるぞ」と頭の片隅にチラッとかすめました。で、最近問題になりましたよね。玩具の鉛塗料問題。 なぜ、鉛塗料が使用されるのか?「塗料原価が安く。色が綺麗にあがるから」だそうです。なんか上述内容に少しリンクがかすめませんか? 私は香港にきて、鰻はある決めた1社が販売しているものしか食べません。しかし香港に出回っている鰻の2倍から3倍の値がします。香港の惣菜会社でまだサラリーマンをしていた5年前です。その鰻を販売している営業マンが私のところにきてその鰻の説明をしてくれるわけです。 1.鰻の稚魚はKGいくらでなく、1匹いくらで流通している。だから1匹残らず販売せざるを得ない。 2.鰻養殖池は90%が土槽。残りがコンクリー槽。土槽は鰻に雑菌が付きやすく、稚魚が死ぬ確率が高い。死なない為に薬品を養殖池に混ぜる。稚魚は1匹いくらなので、死鰻も流通しているのものも現実。 3.鰻加工業者はKGいくらで販売するので、焼を多く入れると歩留まりが悪くなる。そして焼時間に時間がかかる。だからあまりしっかり焼かない業者もいる。だから薬品含有量が基準値より高かったり、雑菌が多く含まれる可能性も高い。 4.「鰻の養殖途中で、餌にあぶれる鰻もいるんです。その鰻は別の池に移されるわけですが、人間で言う拒食症状態なんですよ。餌をあげてももう食べないんです。でもね1匹いくらで稚魚買ってるからそれも売らざるをえないんですよ。病気ではないので害はないですが、通常加工用に育った鰻は20センチから30センチ。それが15センチ以下の鰻。なんか嫌ですよね?危ないですよね?」 中国で存在する数少ないコンクリート槽で養殖された鰻。死鰻、生育異常の鰻は購入しない。しっかり時間をかけて焼いた鰻しか購入しない。養殖場に自社から品質管理者を送り込んでいる。だから高いのです。でも九分九厘安心して食べれますよね。 安い!綺麗!美味い!カッコいい! この基準で物を購入していく事。すこし休んでみませんか? そう言いたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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