香港発 082惣菜有限公司 社長の日報 Ver.2　

香港の大学進学率は現在30％といわれています。(日本は42％ぐらいでしょうか)
教育システムは6年の小学校、7年の中学校。ここまでは義務教育。そして2年の大学予科校、3年の大学となります。2年の予科校ですがこれがかなりの難関。予科校2年が過ぎ、さあ本ちゃんの大学これも超難関。

私のソフトボール仲間で奥さんが香港人の日本人Sさんという方います。Sさんは酒癖が悪くてどうしようもない50の親父なのですが、娘さんがいて香港大学(日本の東京大学、京都大学レベルよりさらに上！）の特待生(だった）。先ほど大学進学は超難関といいましたが、さらにその中の選りすぐりの特待生ですから超が３つ付く位の才女です。

生粋の香港人でもなかなかなれない特待生の中で、日本人は彼女1人。やはりこの理由からイジメを経験したことがあるそうです。

学生はほとんどが弁当持参。熱い香港ですから学生のために無料の冷蔵庫が学内に設置されているそうですが、彼女の弁当がいつも外に放り出される事が続いたそうです。彼女は｢私が学校に来るのが遅いからかな？｣と思い、次から学校は一番乗りで入り、一番に弁当を入れたそうです。でもやはり放り出される。泣く泣くお父さんのSさんに相談。Sさんは｢じゃあお父さんが冷蔵庫をもう1台あなたのために持っていってあげよう｣と言って学校に許可を取り配達、設置をしました。

これで安心、でも今度は冷蔵庫に電源が入らない。彼女はまたお父さんに相談しました。Sさんは｢じゃあお父さんが直しに行ってあげるよ｣と言って冷蔵庫の修理に行きました。そこでSさんがビックリしたのは、電源のケーブルが明らかに鋭利な刃物で切られていたそうです。

ここで私がSさんの行動にすごいと感じたのは、修理、でも切られる。再修理、また切られるを10回ぐらい繰り返したそうです。そしてSさんは直すのは壊れているからと思い込んでいる彼女に｢騒ぎはたてるなよ。古い冷蔵庫だから。100回でも200回でも壊れたら修理に行ってあげる｣と言ったそうです。彼女は｢あ！また壊れてる。明日またお父さんに頼も｣と繰り返しているうちにいつかこのような陰湿な出来事はなくなったそうです。

飲兵衛のSさんにしてはすばらしいじゃないですか！と感動したものです。学校、先生、他の生徒、そして他の親も巻き込まず2人だけでイジメを退治したのです。

私はあまりに感動して、その話を聞いた日はSさんと飲みました。。。吐くまで。。。

お父さん達大丈夫か～！！


香港大学




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