∞INFINITY∞

先週MOVIX橋本に通い詰めたのが癖になって
『ブラザーズ・グリム』を観に
昨日もはるばる行ってしまいました。

観に行った第一の目的は
『３００』でジェリーのお妃になるアンジェリカ役のレナ・へディを見ること。
レナ・へディは　大変良かった。ただのかわいこちゃんではなく
きれいでカッコよかったです。
『ＡＴＴＩＬＡ』のジェリーをほうふつとさせる姿でした。
なんだか似ている。兄妹といってもしっくりきそう。
目力の強さが印象的でした。
『３００』の王妃もおそらく　きれいなだけでなく　強い人なのでしょう。楽しみです。
『ブラザーズ・グリム』はつまらない映画でしたが　
レナをじっくり見られたので　見てよかったということにしておこう。

以下　映画の感想　というか　映画への文句。
観る予定のある人とテリー・ギリアム監督ファンは読まないほうがいいかもしれません。

　そういえば　ジョニー・デップの『ドン・キホーテ』はどうなっちゃったんでしょう。
　この『ブラザーズ・グリム』でテリー・ギリアムの名を聞くまで
　待っていたことすら忘れていました。
　http://www.cqn.co.jp/LAMANCHA/

　　　　　☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆

幻想文学　好きなのでかなり期待していきました。
レビューも読まないようにして。
異世界　幻想の世界に生きる美しい女王をめぐる
ジョージ・マクドナルドの『リリス』のような雰囲気と展開か
あるいは　『本当は恐ろしいグリム童話』のような話なのか
と勝手に思って行った私が悪いのですが
・・・そう思わせるような宣伝だったんだもの・・・
どちらでもない　中途半端な映画でした。後に残る物が何もない。

途中　笑わせるところもあり
それだけが　良かったというか・・・
笑いのシーンでもないと　つまらなすぎというか・・・
グリム童話のモチーフももっと展開するのかと思うとそうでもなく
ただ　いろんなエピソードをちりばめただけ。
誰にも感情移入も共感もできない。
第一　ペテン師だったなんてグリム兄弟に失礼だわ！

兄弟のお互いへの思いとか
アンジェリカ親子の心の内とか
女王の積年の孤独　苦しさとか　もっともっと深くしようがあるだろうに
いたずらに　グロいシーンが多いばかりのコメディのようなドタバタのような
人にどう説明したらいいのかわからない　薄っぺらな映画になっている。
子供に見せたくないし　誰も誘わずにひとりで行ってよかったと思いました。

チケット売り場で勧められるままに中央端っこの席をもらってしまい
前のほうのど真ん中にしなかったのを少々悔やみましたが
映画が始まったら　この席でよかったと痛感しました。
あんなに蟲がいっぱい　前のほうでは耐えられない！！

女王役のモニカ・ベルッチ　美しかったです。
もっと活躍させたらいいのに。
終わり方からすると　もしかして続編もありうるのでしょうか。
たぶん　もう観に行かない。

1812初版グリム童話（上）


本当は恐ろしいグリム童話

岩波文庫　完訳グリム童話集全5冊


リリス