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渋谷東急Bunkamuraで開催中の
『ポンペイの輝き　古代ローマ都市最後の日』展に行ってきました。


『ＲＥＮＴ』のことを今朝書きましたが　実は渋谷への本来の目的はこちらでした。
こちらに並んでいる時に『ＲＥＮＴ』入場者の大行列を目の当たりにし
せっかく来たし　あちらにも興味があるから　と　映画も観ることになったのです。
どちらも命について考えさせられる　深い内容のものでした。

西暦79年8月24日午後1時、ヴェスヴィオ山が噴火。
ポンペイなど周辺都市には
強風によって飛ばされた大量の軽石が降り積もり、住居の屋根が崩落しました。
噴火のはじめの段階で逃げた人は命を失わずにすみましたが
様子を見てから逃げようと準備していた人
逃げる途中だった人　避難場所を求めて集まっていた人のところに
いきなり400度にも達する高温のガスと火山灰を含むサージが襲い
たくさんの人々が飲み込まれ　数回にわたるサージで街も噴出物の下に埋もれました。

本格的な発掘が始まったのは１８世紀になってからで
発掘にともない次第にその「最後の日」の様子も明らかになってきました。
発掘された街の遺構や美術品　たくさんの遺体の様子
犠牲者が身につけていた数々の宝飾品や日用品をもとに　
古代の記録と現代の科学によって、
人類史上最大規模の自然災害に見舞われた街の姿や
人々の生活をうかがい知ることがきるようになりました。

この展覧会からは　19時間にわたった噴火の悲劇が伝わってきます。

美しい宝飾品　凝ったつくりの日用品から
豊かな街の様子が想われます。
犠牲者の持ち物らしい貨幣やランプ　家の鍵　医者の道具からは
あわてて身の回りのものをかき集め必死に脱出しようとする人々の様子がわかります。
ところどころに犠牲者の遺体を型どって作られた身体が置かれており
家族　親子と思われる人々が寄り添って亡くなっている様子や
あまりに小さいこどもの身体に胸が詰まりました。
諸行無常ということばであらわされる滅びとは全く違う
一瞬での滅亡の酷さ　凄まじさを感じました。

この展覧会は
2006年4/28(金）～6/25(日）東京渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催の後
　2006年7/14(金)～9/3(日)仙台市博物館
　2006年9/15(金)～11/5(日)福岡市美術館
　2006年11/18(土)～2007年1/21(日）大阪サントリーミュージアム[天保山]
に巡回するそうです。