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カテゴリ:映画
『ナイロビの蜂』を観ました。
「壮大なラブストーリー」と宣伝されていますが 想像していたより重い映画でした。 外交官の妻が殺された場面から物語が始まります。 なぜ妻は殺されたのか? 妻はどんな秘密を持っていたのか もしかすると自分を裏切る行為をしていたのか? 死の謎を追ううちに、夫は妻が追っていた陰謀の真実にせまります。 そして それとともに妻の愛(夫への深い愛と 他者への大きな愛)を知り 生きていたときよりさらに深く 妻を愛するようになるのです。 ・・・あら?やっぱり壮大なラブストーリーで正解? 妻は正義感と弱者の痛みへの共感から やりすぎと思うほどがむしゃらに活動します。 妻の死後 それまでは事なかれ主義だった穏やかな夫が 貧困や病の真実を目の当たりにし 悪にせまってゆくうちに いつのまにかものの見方も変わり 自分がたしなめていた生前の妻と同じ言葉を口にするようになります。 一見 妻と同じ事をしているような夫の行動力の源は 他の誰でもない妻への愛なので あのラストは彼にとっては幸せなのでしょう。 景色は美しいだけではありません。 痩せた土地 貧しく飢えと病に苦しむスラム・・・ それを食い物にする企業と政治家。 様々な問題を投げかけられて見せつけられて 爽快なラストとはいえませんが これが現実なんでしょうね。 原作は小説ですがこういうことが実際に行われていないとは言い切れないのでしょうね。 いろいろ考えさせられる映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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