∞INFINITY∞

たまったVIDEOテープの整理をしていると
『オペラ座の怪人』と私の字で書かれたテープが！
これはもしや！？とＰＬＡＹしてみると
なんとなんと　１０年以上前に録画してた
NHKの海外ドラマ版『オペラ座の怪人』だったのです～～～～～！！
録画したまま一度も観ていなかったのよ～～。
・・・っていうか　録画したことすら忘れていました。
観たいと思って録ったけど
子どもが小さくて時間がないまま忘れていたと思われます。
　支配人キャリエール：バート・ランカスター
　クリスティーヌ：テリー・ポロ
　怪人エリック：チャールズ・ダンス
帰ってきた達彦さんに流した涙も引っ込めて
紀子様ご出産のニュースも見出しだけみて
何もかも放り出して（最近家事を放り出してばっかり・・・）釘付けです。
以下　結末には触れませんが反転あらすじ。

村祭りでの美声と美貌をシャニー伯爵（名はラウルじゃなくてフィリップ）に見初められ
歌のレッスンを受けるべく　クリスティーヌがオペラ座にやってくるところから話は始まります。
（実はふたりは幼馴染だったのですが　フィリップは気づいていない）
折りしもオペラ座には　新しい支配人とその妻・歌姫カルロッタがやってきて
支配人ジェラード・キャリエールはクビになったところ。
「キャリエールを頼れ」とフィリップに言われてきたクリスは途方にくれますが　
劇場の守衛のはからいで　劇場内の倉庫みたいな部屋で夜露をしのげるようになり
衣裳係としてオペラ座に置いてもらえることに。
一方　オペラ座の地下にはキャリエールの庇護のもとに
顔をマスクで覆ったエリックが潜んでいた！
キャリエールがオペラ座を去ると知り
「僕はどうしたらいいんだ！あなたと行きたいが出来ない相談だろう。
　僕は光のない暗黒の世界にしか住めない！僕自身が暗黒そのものなんだ！」
と自嘲するエリック・・・

カルロッタの歌に閉口しているエリックの耳に
クリスの美しい声が聞こえる。
翌日　エリックはクリスに
「君の声は天使そのものだが訓練しなければ高いレベルに行き着けない。
同意してくれるなら力になりたい。」と申し出るのです。
丁寧で優しくて控えめで好感度抜群。
「仮面をつけて正体を隠したまま」
というのが決して破ってはならない約束。
で　なんとクリスとファントムのレッスンがあるのです！このドラマ。
「高音が出なくて・・・」「君は音楽そのものだよ」
映画にもこういうのを入れて欲しかったです。
　　


中略
（シャンンデリアも落とすし　ゴンドラで地下の隠れ家に行くシーンもある！）

エリックの悲しい生い立ちを知ったクリスは
ふたりでだけのピクニック（@地下の擬似森林）の時　エリックに懇願します。
「愛しているなら仮面を取って顔を見せて」と。
「あなたのお母様はあなたの顔を見て微笑まれた。愛がそうさせたのだわ。わたしにもできるはず。」
と　。
嫌がるエリックの仮面を無理にはずさせるのですが
素顔を見てクリスティーヌったら　気絶してしまうのです。
　なんてこと！ひどいわクリスったら！！！
慟哭のエリック！！

中略

クリスに去られ　絶望のあまり　なのか　もともと病気だったのか
地下で死にそうに弱っているエリックの耳に舞台で歌うクリスの声が！
後悔したクリスは「愛しているなら！」とフィリップに頼み込み　
ファウストの舞台にたち
思いをこめてエリックのために歌ったのです。
声に引き寄せられるかのように
警官たちが包囲している5番ボックスに行き
なんと　舞台の上のクリスと見つめあいながらデュエットするエリック。
「あなたね。愛する人」
「そうだよ　私だよ愛する人よ。ついておいで」
涙なしでは見られません・・・・・・

後略
ふたりに「私を愛しているなら」とお願いするクリスに
どーゆーことよ！と思ってはいけません。
クリスはフィリップにいうのです。「あなたへの愛とエリックへの愛は　次元が違う愛なのよ！」
そっか。あっさり納得しましょう。
このエリック　なんとなく様子が（風貌や服装　たたずまい）がジェリー・ファントムに似ているんです！！
白いフリフリブラウス（胸ははだけてない）黒いズボンで地底の湖のほとりにたたずむところなんか
そのまま「No One Would Listen・・・」とうたいだすかと思いました。
シュマッカー監督　この作品から少しは影響受けたんじゃないのかしら？？？

せつなくて　素晴らしかったです。
このストーリーで　キャストは2005年映画の人たちで、
ＡＬＷ卿の楽曲でリメイクして欲しいです！
脚本はアーサー・コピット。
いま宝塚で上演中の『ファントム』ってこれなんですね！
かなり観たくなってきました。

夏に実家の母が「以前テレビで見た『オペラ座の怪人』が忘れられない。」
と言っていたので
ロン・チャイニー版のはずはなく
同じく500円で売っている「オペラの怪人」でもない。どれなんだ？と思っていたのですが
間違いなくこれでしょう。

ジェリーファンもオペラ座の怪人ファンも
機会があれば是非ご覧頂きたいです。
ＮＨＫさん　また放送をお願いします！！
「たのみこむ」さんもＤＶＤ化　お願いします！
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=34733

怪人エリック役のチャールズ・ダンスは
『スイミング・プール』でサラ（シャーロット・ランプリング）の編集長
つまり　テレーズ・ラカンになる予定のサニエ嬢の父親役を演じた方です。
そして　『ラヴェンダーの咲く庭で』の監督・脚本さんなのです！