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2006.09.14
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カテゴリ:映画
ロシア映画です。日本でこのような形で天皇を語るのは不可能でしょう。
終戦間近のマッカーサーとの会談、人間宣言の前後の天皇ヒロヒトを描いています。
全編 落ち着いた画面抑えた色使いで描かれていて
背景では虫の声も聞こえます。

始めにお断りしておきますが 
私は天皇や戦争責任について特に意見があるわけではありません。
象徴天皇としての昭和天皇 今上天皇しか知らず
強いて言えば 天皇家の方がお近くにいらっしゃるときには沿道でお迎えしたい
(実際何度か駆けつけた)ミーハーなファン(←という言葉はちょっと?ですが)です。

彼 ヒロヒトは神として、国の最高位に据えられています。
自分では自らが神などではないと承知していますが 周りはそれを認めません。
恭しく持ってこられた朝食を独りで食し
一日のスケジュールを知らされ そのとおりに行動しています。
終戦間近。日本は敗戦が色濃くなってきています。
ヒロヒトは心では平和を強く願いながらも 御前会議で徹底抗戦 本土決戦を告げられて 
強く反論することは出来ません。
平和を願われた明治天皇の歌を詠んで婉曲的に自らの心を示します。
緊迫の御前会議ののち 研究所でヘイケガニの研究をします。
戦争のさなか、東京は既に焦土と化しているのをよそに
のんびりヘイケガニに興じているというわけではないでしょう。
ヘイケガニの研究のみが 与えられたスケジュールの中で数少ない 
心和む本当にやりたいものには違いない。
おそらく いいたいこと 知りたいこと 他にせねばならないと思っていることもあるでしょうが 
自由も機会もなく、スケジュールどおりにするしかないのです。

言葉にならないもぐもぐした口の動きや「あっそう」という一言は
自由に思うことを発言することが出来ないヒロヒトの苦悶をあらわしているかのようです。
映画の終盤 人間宣言をしたヒロヒトは自由にむかって一歩を踏み出し
皇后は暖かく後押しするのですが
・・・・・・・・・
これまで、天皇を神としてあがめ奉り、
天皇のために戦争をし、天皇のために死ぬようにと軍部に教え込まれてきた国民には、
受け入れがたい思いもあったのでしょう。

昭和天皇陛下は私が物心ついたときには既におじいちゃんで
穏やかな物腰の方という印象でした。
この映画は ドキュメンタリーのようなつくりではありますが
ほとんどフィクションなのでしょう。
けれども 現人神とされ
自分の名のもとに多くの人を死に追いやり 国にも大きな痛手をこうむった戦争を
避けることや早く終わらせることができなかったことへの苦悩は とても伝わってきました。

思ったほど政治的でも 右寄り 左寄りでもなく
淡々とした映画でした。
昭和天皇を知らない世代にはちょっとわかりにくいでしょうし
この映画の人が現実の昭和天皇だと思われるのはちょっと問題だとは思いますが
昭和天皇のお心のうちを慮る一助にはなるでしょう。
暗喩というか 言葉の意味や裏を常に考えなくてはいけないのが
少々難しかったです。

イッセー尾形のヒロヒトは昭和天皇にとてもよく似ていました。
「あ、そう」という言い方も お口もぐもぐさせるクセも。
数年前に撮影され 日本では公開出来ないのではないかと言われていたそうですが
単館で上映したところ 立ち見が出るほどの大盛況で
全国に上映館が広がっています。

第55回ベルリン国際映画祭のコンペ部門に出品され
第13回サンクトペテルブルク国際映画祭ではグランプリを獲得しました。
映画『太陽』公式サイト
                        (敬称略)





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最終更新日  2006.09.14 23:59:48
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