∞INFINITY∞

昨夜　初日レイトショーで観てきました。

妻夫木君演じるにーにー
優しくて柔らかくて明るい笑顔が最高にいいですねぇ。
こんなお兄ちゃんがいたら　血がつながっててもつながってなくても
他の男性なんか目に入らないヨ。
長澤まさみちゃんのカオルもとってもキュート！
健康的で伸びやかで明るくてかわいかった。

母キョンキョンが亡くなるあたりからずっとウルウル状態でした
予告編でよく観るにーにーが鼻をつまんで泣いているところでもうこらえられず
涙涙で　本当に『涙そうそう』状態でした。

が　後半から終わりにかけての展開がたいへん気に入らない！
これぞ私の嫌いなお涙頂戴ものではないですか！
しっかりのせられて涙している自分が悔しいのですが。

ネタバレ反転

カオルのバイトや大学進学について口論になり
カオルが「にーにーは私のことばかり考えてないで　自分のことをもっと考えたらいい」と
心情を吐露した後　にーにーがどうするか
二人でここをどう乗り切るか　と思ったのですが
あっという間に場面が次に変わり　
何もなかったかのように大学合格の風景になっているのが物足りなかったです。

自分の思いをうまく口に出せないもどかしさや
互いの思いやりに気づいていながらも心配かけまいとする気持ちなどを
もっともっと丁寧に描写して欲しかったです。

一番の疑問は　なぜああいうふうににーにーを死なせる必要があったのか？ということです。
そりゃ　死は究極の別れなので涙しますよ！
でも、泣かせようっていうのが見え見えなのはいただけません。
誰も死なせることなく感動の涙を流させて欲しかった！
いったいあのにーにーの生涯ってなんだったのか
母との約束を胸に　ひたすら血のつながらない妹の幸せだけを願い
過酷な生活を続け　身体を壊して死んでしまう・・・・なんとも悲しすぎます。
二人のあいだにあったものが兄妹愛でも異性への愛でも（きっと両方ですね）
生涯結ばれることがなかったとしても　もし別れ別れになるとしても
互いを思いながら 死ではない別れかたがあるはず。

森山良子さんが、若くして他界したお兄さんを思って書いた詩だというので
にーにーの死は避けられないことなのかもしれませんが・・・・・・・
それが寿命といわれればそうなのかというしかありませんが・・・・・・

暖かい沖縄の人々と風景　すばらしい歌と音楽　
素晴らしい出演者たち　すべてが揃っていてこの展開は非常に残念です。　
TBSが作っているということは　そのうちテレビドラマ化もされるのでしょうか？
もしそうなら　どうか結末を再考して暖かい感動の涙があふれる物語にしてください！！！

いろいろと書きましたが　悪くはない映画でした。
イルマーレで泣けなかった方は是非こちらをどうぞ！
妻夫木君とまさみちゃんのファンになることも請け合いです。

この映画が始まる直前の予告編が「どろろ」でした。
かなり面白そうで　ひき込まれて見ていたのですが
百鬼丸の妻夫木君のあとにいきなり「涙そうそう」本編がはじまり　
にーにーの妻夫木君が出てきたので
一瞬、百鬼丸の続きかと混乱してしまいました。