|
テーマ:映画館で観た映画(8531)
カテゴリ:映画
アーサー王の円卓の騎士のトリスタンとランスロットは
かたやイゾルデとつらい恋をしており かたやアーサーの妃グィネヴィアと禁断の恋におちていると知り、 夢見る少女(って歳でもなかったか)だったころの私はすっかり彼らに魅せられていました。 どうやって調べたのか覚えていないのですが ワーグナーの楽劇のストーリーからトリスタンの物語を知り それが刷り込まれていたので 少々この映画の筋は不満もあるのですが もともと伝承なので 正しいストーリーなんてないのです。 ここは気持ちを入れ替えて・・・・・・ 公式サイト トリスタンのジェームズ・フランコ君 憂い顔がいいですね。 でもスパイダーマンでもずっとあんな顔だったので明るい顔も見たい!・・・と思っていたら 隠し通路を見つける場面で少し笑顔も見られたので良かった。 イゾルデも美しくてかわいいです。 でも ラストが不満なのよ。 (ネタバレ反転) イゾルデが生き残るってのがちょっとね・・・ 死ねばいいってものではありませんが もうひと盛り上がりあるかと思ったらあっさりおわったので 少々薄味に思えました。もっと大悲劇を期待していたもので。 だいたい堪え忍んでいるトリスタン(嫉妬のいやみも言うけど)を煽って密通を重ねていたのに トリスタン一人で死なせるなんて~~~!!! そして マーク王!なんていい人なの! 彼が嫌な奴だったりトリスタンをいじめてたりしたらトリスタンとイゾルデを応援できたのですが マーク王があまりに優しくていい人なので 裏切りを続けるふたりと同じように 観ていて苦しくなりました。 (反転)家臣たちの目の前で妻の密通が暴かれるなんて それも 相手が命をかけて守ってやり息子同然に育て愛してきたトリスタンだなんて! なんてお気の毒な。あんまりだわ。 それでも二人の今までの苦しみを知り逃がしてやろうとするマーク王・・・ そんなお人よしでこれから国を守ってゆけるのですか? 強くて優しいからこそ 男も惚れて いい国が作れるのかな。 結婚式での幻想的な舟のシーンは予告でもありましたが 息を呑むほど美しかったです。 寒々とした風景は素晴らしく 城砦も華美ではなく実用的でいかにも中世の以前の城という感じ。 美しくせつなく重厚。少々薄味と書きましたが素敵な映画でした。 ふたりの愛が自分たちだけの問題ではなく 国の命運にまで関わるので、 周りに告白することも二人で逃げることもできず 苦しむ彼らの気持ちがつらかったです。 先日 この『トリスタンとイゾルデ』の映画を観る前に と 『キング・アーサー』をDVDではじめて観たのですが (話が定番のストーリーと時代も展開も違うというので観るのが怖くて未見でした) ここでもトリスタン 素敵でした。 (やっぱりこの映画のアーサー王のストーリーには不満いっぱいですが 時代も解釈もあえて違わせているものに 定番のストーリーに固執して ああだこうだ言うのもなんなので控えます。 今まで知っていたアーサー王だと思わずに観たら面白い映画でした。) そのアーサー王の騎士トリスタンと『トリスタンとイゾルデ』のトリスタンは同一人物ですが どう見ても もし同じ時代だとしても この『トリスタンとイゾルデ』の映画を観ていると トリスタンがアーサー王の騎士になる時間はありません。そういうことは考えちゃあ いけません。 もともと、「円卓の騎士」は、別々の伝説の人物なのですから。 「円卓の騎士物語・燃えろアーサー」という東映のアニメがあったのですが このトリスタンもかっこよかったです。声は井上真樹夫さん。 主題歌も好きでした。 ♪燃えるたてがみ 風切る翼♪とか ♪ログレスの七つの国に戦いは続く♪とか。 これも話がどんどんアーサー王の伝承から離れてゆくのですが。 なんて書いている私もどんどん話がそれていきそうなのでこのへんで! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|