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テーマ:ワイン大好き!(30890)
カテゴリ:新技術
日経新聞によれば、 東レは有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレー の消費電力を大幅に引き下げられる材料を開発したという。 赤、緑、青の3色の発光材料のうち、効率が悪かった 青色発光材料の構造を分子レベルで改良したという。 電子を運びやすくする材料と合わせ、 従来よりも最大で3割の電力削減が可能と言う。 動画表示や薄型化に優れた有機ELの優位性を さらに高められそうだという。 小型ディスプレーメーカーなどに年内供給できるように 実用化を目指すという。 開発した青色発光材料は低分子化合物からなり、 厚さ数十ナノメートルの薄い膜に 青色に発光する分子を均一に分散したのが特徴であるという。 材料だけを真空中で蒸発させて、基板の上に膜を作るときに 自然と発光分子が分散するように、分子設計を工夫したという。 実験で性能を確かめたところ、従来よりも 約4割低い電圧4ボルトで光り、発光効率は2~3割高い 7%を記録したという。 この青色材料を有機ELディスプレーに採用した場合、 全体で15%以上の消費電力の削減効果があるという。 有機ELは青、緑、赤の発光材料を用いて色を再現するが、 これまで青色の発光効率が悪く、消費電力の半分程度を 占めていたという。 東レがすでに開発している電子輸送材と組み合わせれば、 最大30%の低消費電力化に繋がるとしているという。 有機ELは、文字通り、有機物を主体としている発光体 であるとするなれば、レアメタルなどの化石資源を 殆ど使わないか、少なくできる発光体であろう。 そうだとすれば、レアメタルを含めた化石資源を 主体とする社会から脱皮するきっかけとなりうるもの でないかと考えられる。 一部に有機ELは発がん性があるとの説もあるようであるが、 資源・エネルギー・環境問題を解決する 一つの糸口となりうる新技術ではないかと期待されよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 8, 2008 02:05:49 AM
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