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テーマ:ワイン大好き!(30890)
カテゴリ:倫理
資源・エネルギー・環境問題、あるいは、地球温暖化は、 食糧安全保障、資源安全保障、エネルギー安全保障、 人間環境系倫理上の安全保障に影響を与えることを、 このブログでも危惧してきたが、 日経新聞によれば、 欧州連合(EU)は、地球温暖化が 「安全保障上の深刻なリスクになる」とする報告書を作成したという。 水不足や農業生産の低下で紛争拡大や地域の不安定化が 予想される上、数百万人の「環境移民」が発生する と警告したという。 温暖化対策を怠れば経済的なコストは世界全体の 国内総生産(GDP)の20%に上るとしたという。 安保面から温暖化の影響を分析するのは初めてで、 2008年3月13日からのEU首脳会議で 採択される見通しという。 EU報告書のポイントは以下の通り。 1)地球温暖化は安全保障上の深刻なリスクである。 緊張や不安定性を高める相乗的な脅威になる。 (すなわち、緊張や不安が人間環境系倫理にいう 相互浸透的に進行し、相乗作用がおきる。) 2)農地減少や水不足で途上国が不安定化する。 先進国でも多大な経済損失になる。 (すなわち、日本の技術を使った淡水供給技術 や緑化技術をもっと提供してゆく必要がある。) 3)温暖化対策の年間コストは最大で世界経済の20%になる。 (すなわち、早めの温暖化に対するリアクションをすれば するほど、将来の危機的状況は少なくなる。その逆もまた 真である。) 4)2020年までに数百万人の「環境移民』が 発生する恐れがある。 (これも、早めの温暖化対策をすればするほど、 将来の危機的状況は少なくなる。) 5)国連や主要8カ国(G8)会合で温暖化に かかわる安保上のリスクを提唱すべきである。 (G8の中で、国連安全保障理事会常任理事国 でない国があるのは、環境問題の視点から考えても おかしなことである。日本も、常任理事国入り を狙うならば、環境問題への目に見える貢献が 重要である。) 水や食糧を巡る対立や環境移民の移住先での紛争 などに加え、沿岸部の水没などで国家間の 「領土や海域にかかわる国際紛争が増える」 と予測しているという。 (日本は海洋にかこまれているので、 そうした当事国になる可能性が大きいだろう。) 温暖化ガス抑制へ原子力利用が拡大すると 「核拡散の新たな懸念が生じる」と警告したという。 (日本でも原子力推進派がうごめいているのは 要注意である。) 報告書は安保上の脅威はとくにアフリカやアジア、 中東地域などで大きいと指摘し、 先進国等の成長地域でも多大な経済損失を もたらすと見込んでいるという。 (日本もアジアの一国であり、中国やインドと 関係しているが、将来に禍根を残さないために、 これらの地域への交流と貢献が重要である。) その上で国際社会が温暖化対策に取り組めば、 経済的なコストは世界のGDPの1%に 抑えられると試算しているという。 (早め早めかつ、多め多めの対策は、 将来のコストの削減に繋がるが、 遅め遅めかつ、少なめ少なめの対策は、 結果として、対策する意味をなさない結果を 生じさせることになるのは、 当たり前のことである。 将来に禍根を残さない、早めかつ多めの対策を 日本も打ち出すべきである。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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