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テーマ:ワイン大好き!(30749)
カテゴリ:新技術
日経新聞によれば、 地球環境産業技術研究機構(RITE)とシャープは、 農作物や木材などバイオマスから水素を効率的に 作る技術を開発したという。 取り出した糖を効率よく水素に変える細菌を使うという。 燃料電池に使えば、化石燃料から水素を 取り出すのと違い、CO2を全く出さない発電システム ができるという。 遺伝子組み換え技術で開発した大腸菌を利用したという。 遺伝子組み換えの起こす弊害について、 検討がなされているのかどうかに疑問があるが、 最近では新万能細胞の開発などでも 遺伝子組み換え技術があたりまえとなっており、 化石燃料に頼らない社会を作る為には、 やむを得ないのかもしれない。 この菌が入った容器に糖を入れると発光して水素ができるという。 1リットルの容器に200gの菌を入れて実験したところ、 1時間に20リットルの水素を取り出せたという。 理論的には、約180gの糖から約100リットルの水素 を取り出せるという。 まだ基礎的な段階で、理論値の半分しか水素を生産できないという。 今後、大腸菌を改良して生産効率を高めるとともに、 連続生産できるか試すという。 将来はテレビなど家電に組み込んで、コンセントのない 製品の開発に繋げたい考えだという。 集中型エネルギー供給システム(コンセント付き)と 分散型エネルギー供給システム(コンセント無し)の 優劣についても考慮する必要がありそうであるが、 とりあえず、分散型エネルギー供給システムの 可能性がみえてきたことは確かである。 バイオ燃料の供給量を増やすとともにコストを低減するために、 植物繊維のセルロースから糖を効率的に取り出す研究が 世界で進んでいるという。 10年から20年後に訪れるとされる 水素社会の実現をめざし、水素製造技術の確立が 必要となっているという。 セルロースがバイオエタノールになるのではなく、 直接水素に変換されるというところに、 この研究は未来を予言するものであると考えられるが、 一方で、食糧でなければ、遺伝子組み換えを 何でも施して大丈夫なのかということの 検証もする必要があるのではないかという 疑問もある研究が増えていると言えよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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