|
テーマ:ワイン大好き!(30749)
カテゴリ:建築・都市・建築家
日経新聞によれば、
鉄鉱石など資源価格の上昇を背景に、 世界の資源大手が大型再編に乗り出しているという。 英豪BHPビリトンによる英豪リオ・ティントへの買収提案など、 水面下の交渉を含めると合計で30兆円規模の M&A(合併・買収)が成立する可能性があるという。 中国やインドなど新興国の需要拡大に備え、 手元資金が増えた資源大手は優良鉱山を囲い込もうとしており 資源大手の再編を巡る攻防は一段と激しくなりそうだという。 2005年から現在にかけての資源業界の主なM&Aとしては、 ニッケル、銅、ウラン、亜鉛、アルミ、鉄鉱石などに 影響が及んでいるという。 ところで、現代物理学や生物科学においては、 熱力学第二法則のシステムで、 システムと外界の間に出入りするものが エネルギーであるか物質であるかには 基本的な違いはないとされている。 このとき、熱力学第二法則は次の様にも表現される。 則ち、「閉じたシステムにおいては、 物質とエネルギーは一つの方向のみに、 則ち使用可能なものから使用不可能な物へ、 或は、利用可能な物から利用不可能な物へ、 或はまた、秩序化されたものから、 無秩序化された物へと変化する。 すなわち、正のエントロピーへが増大する。 かつて1970年代初頭にローマクラブが 「成長の限界」で指摘したように、 資源再編が進むと進まないとにかかわらず、 地上の人類が人口増大し、心的福祉から物的福祉を 追求する方向にライフスタイルを変えてゆく限り、 地球上の化石資源は枯渇し、やがて成長の限界が訪れることになる。 この成長の限界に至る迄、 太陽エネルギーが燃え尽きるまで60億年を 地上の人類が生き延びようとするのであるならば、 資源や物質やエネルギーも、 化石資源や化石エネルギーではなく、 太陽エネルギーの負のエントロピーとして 地球システムに取り入れた資源・エネルギーを 活用して行くしか方法はないのであろう。 そのためには、太陽エネルギーの負のエントロピーにより 駆動される、水と大気の大循環システム上で、 物質のエントロピー(正のエントロピー)を 増大しにくい、生態系のシステムを 資源・エネルギーとして活用する バイオ系の科学技術の進化発展利用が 進められるように科学技術を変換する革命が必要であるのである。 化石資源や化石エネルギーが高騰すると、 相対的に、バイオ系の科学技術の開発費が安くなり、 新しい科学技術の革命が早く進むことになる。 新しい科学技術の革命に加速度がつけば、 もはや、化石資源や化石エネルギーは 希少資源としての価値は有する物の、 エネルギーや常用資源としての経済的価値を失うことになる。 例えば、植物の光合成を利用した太陽エネルギー変換装置や、 バイオ系技術でできるカーボンファイバー等々が できるようになれば、 人間環境システム内での資源・エネルギー問題は 革新的に様相を変え、その結果として、環境問題の様相も 大幅に変わって行くことであろう。 問題は、人類が滅びる前にそうした革新的技術に たどり着けることができるかということである。 科学技術の種を探すのが理学部系の仕事だとすれば、 人間に利用できる形で人類その他の生物の営みを 可能にしてゆくのが、農学部系や工学部系の仕事である。 環境問題は、資源・エネルギー問題と一体化した 資源・エネルギー・環境問題として意識された時に初めて、 そのストレスやプレッシャーが、 こうした科学技術系にモチベーションを与えることになろう。 そして、そうしたたモチベーションを与える仕事が 日本の文部科学省に任せられられる様になるのは、 一体いつの日になるのであろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 28, 2008 08:16:11 PM
コメント(0) | コメントを書く
[建築・都市・建築家] カテゴリの最新記事
|
|