|
テーマ:ワイン大好き!(30749)
カテゴリ:新技術
日経新聞によれば、遺伝子組み換え樹木とは、 乾燥や光などに強い特定の性質を持たせるために 遺伝子を組み替えた樹木のことである。 遺伝情報(ゲノム)が解読されているポプラ を使った研究が世界的に盛んであるという。 日本では規制対象で屋外で植えるには 国の許可が必要だと言う。 海外でも研究が進み,米エネルギー省は セルロースを多く含む遺伝子組み換えポプラで バイオエタノールを作る研究に取り組んでいるという。 中国でも商業的に植えられており、 実用化面では日本よりも進んでいるという。 こうした中で、植物が育ちにくい荒れ地を緑化して 森林に再生する研究が脚光を浴びているという。 乾燥に強く成長が早い木を作ったり、 荒れ地に適した森林技術を開発したりしている。 荒れ地は森林伐採や無理な農業、放牧などで 生み出され、異常気象の遠因にもなるという。 森林に再生すれば、自然環境の回復につながり、 温暖化ガスのCO2を大量に吸収する可能性も潜めているという。 研究者が荒れ地に着目するのには訳があり、砂漠では水分が ほとんどなく、再生に向けたハードルが高いという。 これが荒れ地なら、土地は土壌を改良したり、 乾燥に強い等の性質を持つ樹木を植えることで、 砂漠よりも緑化を進めやすいという。 荒れ地での緑化・森林差異性は、地球温暖化防止に繋がるという。 全世界の陸地の3割を占めている 塩害が起きている土地や砂漠化が進んでいる土地などの総称である 荒漠地の緑化で吸収できるCO2を見積もった研究者によれば、 降雨が全くない砂漠を除き、 荒漠地のうち13%が開発中の品種や技術で 森林の再生ができると試算され、 これらが緑化できた場合には、 2030年頃に最大で100億トンのCO2を 吸収できるという。 この量は2030年ころに全世界で消費される化石燃料 で発生するCO2量に匹敵するという。 遺伝子組み換え植物という未知の領域に踏み込むことになるが、 改良樹木による荒れ地再生には、 地球システム全体に影響を与えうる、 CO2削減能力があることがわかる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[新技術] カテゴリの最新記事
|
|