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テーマ:ワイン大好き!(30749)
カテゴリ:新技術
日経新聞によれば、 NTTは、桁違いに消費電力が小さい半導体素子を開発したという。 素子に微細なバネが組み込んであり、微小な電圧をかけて振動させて 「0」と「1」のデジタル信号を作る仕組みという。 従来の数百から数千分の一の消費電力で演算が可能になるという。 いまだ基本原理を確認した基礎段階だが、 実用化できれば超省エネのコンピューターや携帯電話が実現すると言う 同社の物性科学基礎ケンキュウジョの研究成果であり、 2008年4月13日の英国科学誌「ネイチャー・ナノテクノロジー」 に論文を発表してあるという。 開発したのは、ガリウムやヒ素などでできた半導体素子であるという。 電極にマイクロメートルサイズの板状のバネが2つ付いていると言う。 電圧を加えるとバネが振動し、上に曲がった状態を「0」、 下に曲がった状態を「1」としてデジタル演算をする仕組みという。 1bitの状態を作るには、従来の数千~数万分の一にあたる 10ピコ(1兆分の一)ワット程度の電圧ですむという。 ただ、演算速度は従来の方式よりも遅いため、 実際に演算するときの消費電力は従来の数百~数千分の一 程度になるという。 資源・エネルギー・環境問題で、IT機器を流れる電流が増え、 そこから発熱する熱量が時代とともに多くなり、 情報のエントロピーが物質のエントロピーに対応するような 状況になりつつある昨今であるが、 半導体の消費電力が従来の数百~数千分の一になるとすれば、 IT関係の発熱を冷房するためにかかる空調負荷が、 同じ情報量について、格段に減少することになる。 従って、今後IT機器をながれる情報量が格段に増えないかぎり、 空調負荷も相応に減少する可能性が出てきたといえよう。 IT機器関係で出るエネルギー消費とCO2発生のほとんどが、 空調負荷によるものであるから、 間接的に、省エネ、省CO2に繋がる製品化が期待される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 15, 2008 01:39:02 AM
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