モノが、語る、物語。

40を超えて数年。
比較的若く見られることは多いが
劣化は日々感じている。

前髪をゆるりと分け、
肩甲骨までの髪を
後頭部にボリュームを持たせつつ束ねる
というのが
定番のスタイルだったが、
今年に入って髪を切った。

前髪を伸ばすためだが、
だいぶ伸びてきて
耳に掛けられる長さになって
ふと気づいた。

前髪というのは、
眉毛前後の長さの方が
可愛く見えるんだな。
若く見える。

長い前髪を耳に掛けてしまうと
顔の劣化が歴然とする。
誤魔化しがきかない。

目尻の下がり具合
眉間や目の周りのシワ
まぶたの張りのなさ。
すべてが明らかになる。

何度も前髪を切ろうと思った。
可愛くなりたくて。

42にもなって可愛いもなかろうが、
正直、顔の恩恵も多く生きてきたので
劣化した自分の顔に
毎朝お目にかかるのが苦痛で。


どうしてまだ前髪を切らないか？


切れば確実に若返るだろうが、
42歳の今の顔と向き合ってみようかなと
思った。

若くない
顔で勝負できない自分と。
髪で誤魔化さない
“今”の自分の顔と向き合おうと。


顔で勝負できないって
私にとっては一大事。
いや別に、どこに行っても一番の美人ってことはなかったけどさ。

でもそろそろ
何も持たない自分と向き合う強さが欲しい。

少し自信がついたら
前髪切って若返ろう(*^^*)