日本民家園 その10
2012年1月5日。日本民家園。案内に沿って歩いていくと、ど~んと大きな建物が見えてきました。建物の下に入ることができるようになっていました。入ってみると、「奈落」となっていました。ということは、この上は舞台?どうやらそのようです、旧船越の舞台だそうですよ。三重県志摩市大王町船越から移築されたもので1857年(安政4年)に建てられた国指定重要有形民俗文化財です。志摩半島の漁村にあり、歌舞伎芝居などを演じていた舞台だそうですよ。正面に花道、両袖に出語り、そして直径18尺(5.45m)の回り舞台を備えていたんだそうです。観客席から見てみます。左手が花道ですね。さらに進んで、日本民家園最後のエリアです。最後は東北の村エリア。旧菅原家住宅です。岩手県紫波郡紫波町から移築され、18世紀中頃に建てられたものだそうです。こちらも国指定重要文化財。旧南部領に分布する曲がり屋で、主屋に対して曲がった部分は馬屋。床上は上座敷だけが畳敷きで他は全て板の間、天井は全て吹き抜けで、建物全体が1室となる構造だそうです。続いてお隣です。旧菅原家住宅です。山形県鶴岡市松沢から移築され、18世紀末に建てられたもの。出羽三山の麓から移築した妻入り農家。屋根の途中にハッポウと呼ぶ曲線の美しい高窓があるんだそうです。豪雪地帯の建物らしく内部へ直接に入れないように入り口にアマヤを設けているんだそうですよ。ここでも、馬を飼っていたんですね。ここがアマヤ?いえいえ「まや」。「まや」は馬屋と書くんでしょうかね?こちらは物置だったんでしょうか?何やら味噌の樽のようなものが置いてあります。これで園内23の建物すべて回ったようです。日本民家園の奥門です。日本民家園を出て、さらに生田緑地を進んでいきます。