カテゴリ:フラッシュ
湯=温泉、梨=ナシ、浜=海岸ですね。湯梨浜ですが、たしかにキャッチフレーズとしてはよいと思います。町民会館のニックネームを「湯梨浜ホール」、町内にあるJAを「JA湯梨浜」、町を「湯梨浜の里へようこそ」などと売り出すのは非常に結構。
しかし、自治体名にするのは別です。自治体名=地名ではありませんが、それに近づけていくべきです。古来の地名を守っていかないと。安易に合成地名(北条町+大栄(これも合成地名)=北栄町)や、ひらがなカタカナ表記(破談になった南セントレア市や石見銀山市、さいたま市、いなべ市など)や、観光名所をそのまま地名(南アルプス市など)にしたり、有名地名に安易に東西南北をつける(北広島町、東大阪市など)とかにすると、その地域のためになりません。下手にそのときの気分だけで地名をつけると、もとの意味が忘れ去られてしまい、以後そのいい加減な地名が定着してしまうから(鳥取県旧八東郡+旧智頭郡が合併し、「八頭」郡となり、その八頭郡の大部分を占めるから、八頭町など)こうなるともはや救いようがありません。先人がせっかくつけたものを守るべきです。 また、自治体名は公文書に残るのです。戸籍抄本や土地の登記書などに「南セントレア市○○1丁目5番地」と書かれるのですよ。恥ずかしくないのでしょうか。 私は、生活同圏域での市町村合併には賛成ですが、400年の歴史を持つ松江市の名がなくなってしまうのならば、それだけで合併は破談すべきと思っていました(県庁所在地だからといって、「島根市」だの「しまね市」だのとなっていたらと思うとぞっとします)。それぐらい大事な財産と認識しています。 古来の地名の魂を売り飛ばすような嘆かわしい話が続く中、私が関心したのは、吉賀町(島根県柿木村、六日市町が合併)です。町内にある県立高校名などにすでに使われてはいますが、鎌倉時代からの固有の地域名らしいのです。使われるべき地名がようやく戻った、ということです。やはりこうあるべきだとおもいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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