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テーマ:ジーコ日本代表(421)
カテゴリ:サッカー日本代表
ジーコ監督がよく使う言葉、「ファミリー」をキーワードに日本代表について2回に分けて論じています。今回は、その後編です。初めてご覧になっている方は、前日の日記から読んでいただけると嬉しいです。
今回は、「ファミリー」の弊害について。 それは、3/25に行われたアウェイでのイラン戦にあらわれていると私は考えています。あの試合で日本は、4バックのシステムを採用し、1-2で敗れてしまいました。 私は「3バックか4バックか」という議論をするつもりはありません。また、結果について言及する気も全くありません。 キーワードはあくまで「ファミリー」です。 あの試合で、ジーコは、「田中が出場停止だったので4バックを採用した」と話していました。一方で宮本選手は常々、「慣れている3バックの方がやりやすい」と言っています。あのクレバーな宮本選手がこのように言う程です。判断のスピードが要求されるサッカーにおいて「慣れているかどうか」がどれだけ重要か分かります。この「慣れ」こそジーコが言う「ファミリー」によって形成されるものではないでしょうか。たった一人の選手が(しかも警告の累積で出場停止する可能性の一番高いDFが)抜けただけで、「慣れ」を活かせないシステムを採用せざるを得ないほど、今のジーコ「ファミリー」は脆弱なのです。 現在、日本代表に招集されているDFは、宮本、中澤、田中、坪井、茶野の5人。他に招集されたことがある選手も松田ぐらいでしょうか。連携が大事なポジションですから、試合に臨むメンバーが固定されているのは当然です。しかし、そのメンバーが揃わなかった時にシステムごと変更してしまうのでは、何のためにDFのバックアップメンバーがいるのか分かりません。彼らのうちのどの3人が出場してもDFラインに破綻が出ないように事前に準備しておくことが必要です。控えDFの試合を通しての経験が充分とは言えないのではないでしょうか。このままW杯に行ってしまっては、グループリーグの3戦目あたりで、日本中がシステムの変更について議論しているのは、想像に難くありません。 アウトサイドの選手についてもそれは言えます。右に加地、左に三都主。バックアップに三浦(淳)。不動の召集メンバーです。しかし、この中の誰かが試合に出られなくなると、控えに誰もいなくなってしまいます。特に右サイドを本職とするバックアップメンバーが全くいないのは問題があります。 FWに関しては、ちょっと見方が違います。数多くの組み合わせが試されてきたFW。しかし、チーム全体が個々の特徴をうまく活かしきれていない印象を受けます。「誰が出ても同じ」という言葉が、ボランチとは違いネガティブなイメージに聞こえてしまうのは、気のせいでしょうか。先のバーレーン戦で採用した3-4-2-1システム。結果的にうまくいきましたが、大黒選手などにテストマッチを通してもっと出場機会を与えていれば、状況は変わったかもしれませんよね。 DF、アウトサイド、FW。ボランチとトップ下以外のこれらのポジションに共通していることは、バックアップメンバーに充分な出場機会が与えられていないことです。そして、それが要因となって、「ファミリー」内の競争意識がボランチやトップ下に比べそれほど高くなくなり、昨日述べた「ファミリー」のメリットをスポイルしてしまっていると私は考えます。 では、1年後まで(来年の6/9にW杯は開幕します)にどうすればいいと私は考えるのか。 すいません。また長くなってしまいました。この続きは、タイトルを変えて、次回、また論じてみたいと思います(笑)。引っ張ってゴメンナサイ。 ↓人気ランキングに投票してくださる奇特な(?)方はコチラ 人気blogランキングへ 昨日と同じですが、このビールでコンフェデ杯を楽しみませんか? ↓クリック サッカー 2005 コンフェデ杯 セット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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