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カテゴリ:見て面白かったもの
最近読んだ本について、またちょろちょろと感想など書いていきます。
コッペリア/加納朋子さん…ちょっと期待はずれでした。 加納朋子さんも最近のアリスシリーズなどは登場人物の思い込みが激しすぎ、考え方がおかしい話がけっこうあってあまり好きなお話ではありませんでした。それでもひょっとしたらと思って買ってしまうんですねえ。 話の構成が練れていない感じで、仕掛けが透けてみえているのが残念ですが、人形作家の女性にはかなり感情移入ができました。この人はいいです。他の人物はちょっとステレオタイプかな・・・ 特にこの人の書く男性は存在感に乏しいです。この人は他の作品もそういう傾向があります。この人のお話については、男はどうでもいいのかもしれませんね。 人形愛が話の縦筋ですが、肝心のその部分がどうも実感に乏しいです。テーマとして取り上げてみたけれど、人形愛というテーマ自体が消化し切れていない感じです。渋沢龍彦さんの書かれていたビートルズのレコードに対する見解のようなカタルシスはありません。単に猟奇風味を持ち込むためにテーマとして取り上げただけのような感じです。 テクニックを使おうとして、かえってあざとさが目立っているような感じ。もうちょっとネタを自分の中で熟成させてゆく時間が必要なのではと思います。 コッペリア/加納朋子さん 少女コレクション序説/渋沢竜彦さん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 14, 2006 11:57:13 PM
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