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有毒飛沫

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September 20, 2006
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きょう、スパークリング・コーヒーなるものを購入しました。きわものだから手を出しちゃいけないという心の声に、どうしても一度飲んでみたいという心の声が勝ってしまい、仕事中の机の上に置かれました。アルミの栓をキシキシと開け、飲んだ途端に思い切り顔を顰めてしまいました。

ま、まず・・・

こんなにまずいコーヒーを飲んだのは記憶にありません。貧乏性なので、飲むたびにあらためてまずさを感じながらも最後まで飲みました。ある意味では立派に目覚ましの役に立ったとも言えますが、二度と買わんわ、これ。

というわけで、日日日(あきら)さんの新しい本、「ピーターパン・エンドロール」を読みました。昨日手に入れて、昨日と今日の通勤電車の中で読みました。これは何か、とても面白い。

普通の世界を、外部からの侵入者のせいにしないで異界と認識させてくれる作家さんはそう多くありません。誰かが悪いとすることで逃げてしまうお話が多いのですが、このお話は違います。ちゃんと自分の中にいる異質なものをあぶりだしてくれます。それでも逃げ道として明確な異質さを残すのは、本当の自分を直視することが出来ない私たちに対する作者の優しさかもしれません。

細かい心の動きも、確かにかつて私自身も感じたような気持ちがあります。特に脳の中の閉塞感は、私だけが感じているものではないと嬉しくなりました。

「ちーちゃんは悠久の向こう」で感じた戦慄は少しも衰えていません。「私の優しくない先輩」で感じられた絶望的状況下での無限の希望と喜びもまた。これだけ書きまくっていながら高いところを歩き続けていられる日日日さんの新しいお話が早く読みたくてたまりません。

ピーターパン・エンドロール

ちーちゃんは悠久の向こう
↑普通の世界がふいに悪夢に変る 絶対にしてはいけないこと

「私の優しくない先輩」
↑これはもう 究極のラブ・ストーリー。
 楽天にはないので、アマ○ンでも捜してみてください。
 ぜったいに読んだ方がいい本です。





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Last updated  September 20, 2006 11:27:29 PM
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