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遅筆な作家さんの二人目は、曽田正人さん。ムーンの8巻です。遅筆とか言うと怒られてしまいますね。曽田さんはこれ以外にも連載を持っているのですから。
昴の続編に当たるムーンは、クラシックダンスの世界を題材にして、人間はどこまでいけるのかという問いのひとつの答えを見せてくれています。ダンスは表現の一つで、そこから放たれるコミュニケーションには限界などなく、どこまでも上りつめることが出来るという気持ちを、こちらに持たせてくれます。 今回のお話では、「アマデウス」という映画でも見事に描かれていた、本当の表現には、憎しみや嫉妬のような、あまたの思惑など届くものではないということを伝えてくれます。自分を追い落とすライバルになる人間こそが、また実は本当の理解者になり得るという背反。いや、背反ではなく、必然なのでしょうね。こういうお話が、私は大好きです。 スバルは、いつもなぜそのように感じられるかをよく伝えてくれるのですが、今回は少し伝えることを端折った感じがしました。そこが少し気になりますが、全体として十分に満足させられました。 これも続きが非常に気になりますが、出るのは冬ごろとのこと。気長に待つしかありません。 【送料無料】MOON(8) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 8, 2011 05:51:55 PM
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