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カテゴリ:本、映画、舞台、展覧会
ふたつの中編、その両方が秀逸。
天才だよね。乙一。 乙一の描く高校生の男の子は、私の思う、理想の高校生に近い。 頭脳明晰、クール、欲がない。 この主人公もそんな感じで、自分だけの正義感に従って行動している。 自分だけの基準、自分だけの物差し、好み、生き方、そういうの、カッコいいな。 群れないっとこと。。 一方、本のタイトルの2話目の青年は、巻き込まれ型。 この素材で、こんなに鮮やかに新しい話が作れるとは。 高校生の頃、一度だけ、怖い経験をした。 その事を、何十年ぶりかで思い出した。 友達と、何度やっても同じ言葉が浮かんだのだ。 それでも、私は信じないと主張した。 十円玉は、再度、同じ言葉を綴った。 「おしいさんおころす」 友達が、気付いた。 「おしいさん」じゃなくて、「おじいさん、じゃない?」 その後、しばらくして祖父が亡くなり、 まじ、辛かった。 これ、ホントの話。 【中古】文庫 天帝妖狐【画】【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 3, 2013 02:04:58 PM
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