合格基準
11月7日に、 平成26年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。 平成26年度の試験の 受験申込者数 57,199人(前年63,640人、対前年 10.1%減) 受験者数 44,546人(前年49,292人、対前年 9.6%減) そのうち、合格された方は4,156人でした。 合格された方、 おめでとうございます。 で、合格率は9.3%(前年5.4%)と、昨年に比べて大幅にアップしています。 平成26年度試験の合格基準ですが、 <選択式試験> 総得点26点以上 かつ 各科目3点以上 です。 ただし、「雇用保険法」、「健康保険法」は2点以上 <択一式試験> 総得点45点以上 かつ 各科目4点以上 です。 ただし、「労働及び社会保険に関する一般常識」は3点以上 です。 選択式の基準点、 総得点としての26点というのは、 それほど高くならなかったというイメージがあります。 で、 「雇用保険法」と「健康保険法」について、科目別の基準点が引き下げられています。 この2科目なの?と思われる方もいるでしょうね。 一般常識2科目は引下げはなしです。 問題の質として、どちらが難しかったかといえば、「一般常識」のほうともいえる のですが、いくつかの空欄は、確実に埋めることができるであろうというレベルでも あったので、全体としてある程度得点することができたのでしょう。 「雇用保険法」と「健康保険法」は、基本的な箇所の出題とはいえ、 正確な知識が求められます。 「数字」関連は、正確に覚えていないと、正答を選べませんから、 その辺で、得点が伸びなかったというのはあるかもしれません。 それと、「就業促進手当の額」や「生活療養標準負担額」については、 通常、勉強をしている際、表形式であったり、計算式のような記載で 見ていることが多いでしょう。 それを、条文に沿った記載で出題されたため、わからなくなってしまった ということもあるのではないでしょうか。 択一式については、 平成23年度から25年度まで3年連続の46点でしたが、1点下がり、 45点となっています。 選択式の基準点とのバランスなどからの微調整というところで、 例年並みというところでしょう。 そこで、科目別基準点、平成18年度試験以来の引下げがありました。 社会保険に関する一般常識で苦戦をし、全体として得点が伸びなかった方が 多かったのではないでしょうか。 ただ、いずれにしても、確実に得点しておかなければならないもの、 これを、しっかりと、得点した人は、基準点をクリアできたかと思います。 平成26年度試験は、残念な結果になった方、 平成27年度試験の合格を目指すのであれば、 まず、当然、基本を確固たるものとして、正確な知識を身に付けて、 得点できる問題を確実に得点できるようにしていきましょう。